新車189万円! トヨタ「“めちゃ安い”プリウス」がスゴイ! 超シンプルな“廉価版”でも名車の素質アリ! 装備ナシナシの斬新「割り切りモデル」プリウスEXに大注目!
トヨタ「プリウス」シリーズには、あまり知られていない「EX」というモデルも存在しました。一体どのようなクルマだったのでしょうか。
新車189万円! トヨタ「“めちゃ安い”プリウス」がスゴかった!
トヨタ「プリウス」は、世界初の量産ハイブリッド車という偉業を成し遂げたモデルです。
「21世紀に間に合いました」というキャッチコピーと共に登場し、その燃費性能の良さで世界中に衝撃を与えました。
現在でもハイブリッドカーの代名詞となるほどの知名度と性能を有するプリウスですが、そのシリーズにはあまり知られていない「EX」というモデルも存在しました。

「プリウスEX」と聞いてもピンとこない人もいるでしょう。
それもそのはず。プリウスEXは2009年から2012年の3年間だけ販売された、ちょっと珍しい特別なプリウス。
2009年5月に3代目プリウスの販売がスタートする際に、トヨタは“2代目”プリウスのグレード体系を見直し、ビジネスユースを狙ったモデルとして「EX」グレードのみ販売を続行しました。
これは言うなれば、「新旧プリウスの併売」です。
こうして登場した2代目プリウスあらためプリウスEXは、外板色のカラーを「スーパーホワイトII」「シルバーメタリック」「ブラック」の3色のみ、内装色にいたってはグレー1色とシンプルな設定とし、フロントグリルは外板色と同じカラーで統一。
またフォグランプは無く、タイヤのホイールキャップを販売店装着オプションに変更するなど簡素化を進め、選択肢を徹底的に狭めました。
しかしこの簡素化したメリットとして、車両価格を圧倒的に“安く”設定できました。
当時のプリウスEXの価格(消費税込)は、189万円。
発売したばかりの3代目プリウスの最廉価グレードである「L」が205万円だったので、プリウスEXはそれより16万円もお得な価格設定だったのです。
ただし、ただ安いモデルというわけではありません。
パワートレインは通常の2代目プリウスと同じで、デュアルステージSRSエアバッグ(運転席・助手席)など安全装備をはじめとした基本性能や、湿度センサー付の電動インバーターエアコンなどの装備はそのまま継承。
また、一応はビジネスユースという名目の「法人向け車両」でしたが、個人でも購入が可能だったので、ハイブリッドカーの入門用にも最適でした。
誕生から3年後となる2012年には販売を終了し廃盤となってしまったプリウスEXでしたが、ハイブリッドカーの低価格化を実現し普及を広めた立役者と考えると、プリウスEXはプリウスの歴史に残る名車だったかもしれません。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。












































