約リッター30km走る! トヨタ新「コンパクト“セダン”」発表! 全長4.4m級の「ちょうどいいサイズ」&111馬力の「HEV」採用! 大口顔もカッコイイ「ヤリス ATIV」泰国に登場

トヨタのタイ法人は2025年8月20日、現地で生産しているコンパクトセダン「ヤリス ATIV(エイティブ)」にハイブリッド車(HEV)を追加し、発売しました。どのようなモデルなのでしょうか。

新「コンパクトセダン」登場!

 トヨタのタイ法人は2025年8月20日、現地で生産しているコンパクトセダン「ヤリス ATIV(エイティブ)」にハイブリッド車(HEV)を追加し、発売しました。

 ヤリス エイティブは、車名だけ聞くと日本でも販売されている世界戦略車「ヤリス」の派生モデルと思われそうですが、それとはデザインもプラットフォームも別物です。

 タイで生産される4ドアセダンで、現行モデルは2022年に登場しました。ASEAN地域を中心に「ヴォイス」という名でも販売されています。

約リッター30km走る! トヨタ新「コンパクト“セダン”」!
約リッター30km走る! トヨタ新「コンパクト“セダン”」!

 ボディサイズは全長4425mm×全幅1740mm×全高1480mm、ホイールベース2620mm。

 パワーユニットはこれまで1.2リッター直列4気筒ガソリンエンジン(最高出力94馬力・最大トルク110Nm)のみでしたが、今回新たにHEVを設定。電動化によって燃費性能と静粛性を向上させ、都市部の渋滞や郊外の長距離移動といった幅広いシーンで、これまで以上に快適で経済的な走りを実現しました。

 ヤリス ATIV HEVに搭載されるパワーユニットは1.5リッター直列4気筒エンジンがベースで、モーターと合わせたシステム最高出力は111馬力。燃費はカタログ値で29.4km/Lと約30km/L近い値に達しています。(ガソリン車は23.2km/L)。

 エクステリアは、基本的にガソリン車と同じですが、リアの「HEV」マークと専用デザインの16インチホイールが見た目の識別点となります。

 グレードは「プレミアム」とスポーティな装いの「GRスポーツ」の2種類を設定します。いずれもApple CarPlay/Android Autoのワイヤレス接続に対応する10.1インチタッチスクリーンやワイヤレス充電器、安全運転支援システム「トヨタセーフティセンス」などを装備しており、充実した内容となっています。価格は71万9000バーツ(約320万円)からです。

 タイの自動車市場は日本メーカーが依然として圧倒的なシェアを誇っていますが、近年は中国メーカーによるバッテリー電気自動車(BEV)の投入が急速に拡大し、勢力図の変化が進みつつあります。

 そうしたなかで同社は、手の届きやすい価格帯のHEVを投入することで、電動化時代における選択肢を広げ、市場での存在感を維持しようとしています。ヤリス ATIV HEVの販売計画については、初年度2万台を目標に掲げています。

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Writer: 近藤 英嗣

新型自動車解説書のテクニカルライターを経て、編集者に。自動車分野を強みとしながらも、ライフスタイル、ビジネス、不動産、旅、グルメなど幅広く取材・執筆する。

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