スバルの「水平対向“12気筒”エンジン」搭載の「国産クーペ」が話題に! 3.5リッターで”580馬力”超えのミッドシップマシン! 石川県に展示中の「ジオット キャスピタ」に「美しい」と反響も
日本最大級の自動車博物館である「日本自動車博物館」には幻の国産スーパーカー「ジオット キャスピタ」が展示されています。この希少な1台に対し、自動車ファンを中心に多くの関心と反響が今でも寄せられています。
幻のスーパーカーに反響多数!
石川県小松市にある「日本自動車博物館」は、日本最大級の規模を誇る自動車専門の博物館です。
その中でも注目を集めている展示のひとつが、幻の国産スーパーカー「ジオット キャスピタ」です。
展示車両の中でも異彩を放つこの1台に、ユーザーから多数の反響が集まっています。

1989年に誕生したこの車両は、バブル景気の真っただ中に始動した「ワコール・スポーツカー・プロジェクト」によって開発されました。
同プロジェクトは「公道を走れるF1マシン」をコンセプトに掲げ、服飾メーカーのワコール、レーシング・コンストラクターの童夢、そして当時F1参戦を予定していたスバルの3社がタッグを組んで進められました。
ボディサイズは全長4534mm×全幅1996mm×全高1136mm、ホイールベースは2700mmとなっており、スーパーカーらしい流麗なフォルムが特徴です。
デザインはワコールが出資した「ジオット デザイン」が担当し、開発・製作は童夢が担いました。ドアはガルウイング式を採用し、側面には大型のエアインテーク、リアには可変式ウイングを備えるなど、空力性能にもこだわりが見られます。
パワートレインには、スバルとイタリアの「モトーリ・モデルニ」が共同開発したF1用の3.5リッター水平対向12気筒DOHCエンジンを搭載する予定でした。駆動方式はミッドシップレイアウトのRWDで、最大出力は585馬力、最大トルクは約38.2kgf-mとされています。
足回りにはブレンボ製のレーシングブレーキや、グループCカーを彷彿とさせる高性能サスペンションを採用。車体はフル・カーボン・コンポーネントによるモノコック構造で、重量は1100kgに抑えられています。
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博物館に展示されているのは、1989年に製作された1号車。
その後、スバルがF1からの撤退を決めたことでプロジェクトは縮小。ワコールと童夢の2社体制で2号車まで開発されましたが、バブル崩壊の影響もあり、量産化には至りませんでした。
この幻の車両にSNSでは、「今見ても未来感ある」「流線形のボディが美しい」とデザインへの声、また「水平対向12気筒って、スバル本気」「実現してほしかった」「すごすぎる、これは売ってほしかった!」など多くの声が寄せられています。
また実際に展示車両を見たユーザーからは「実物を見られて感動した」「博物館で一番印象に残った」といった声もあり、今もなお、ジオット キャスピタの話題が定期的に盛り上がっているようです。
幻のスーパーカーとなったジオット キャスピタですが、その革新性と美しいデザインは今も多くの自動車ファンの記憶に残り続けています。
Writer: シープロダクション
自動車を中心とした記事制作を手がけている制作ユニット。わかりやすく読みやすい構成を意識し、新車情報やカーライフに役立つ知識まで幅広く発信している。クルマ好きはもちろん、ライトユーザーでも楽しめるコンテンツを心がけている。







































