三菱「“超”新型デリカミニ」初公開! なぜ「マイルドハイブリッド」はなくなったの? あえて「“ブサ可愛い”デザイン」にしたってホント? “初の全面刷新”で気になる「10の質問」を聞いてみた
マイルドハイブリッドやパドルシフトが消滅したのはなぜ?
6:室内のAピラーや上部が黒いのはなぜ。
「プロテクト感を表現するためです」と担当者。
ベージュ基調の内装に対し、Aピラーから天井にかけて直線的にブラックを配することで、キャビンをロールバーが囲むような安心感を演出しているといいます。

7:走行モード切り替えダイヤルは「アウトランダー」と同じか。
SUVらしさを演出する大型ダイヤルは「アウトランダーPHEV」に似ていますが、「中の部品は共用しているが、ダイヤル自体は専用設計」とのこと。
新型ならではの工夫がされています。
8:マイルドハイブリッドがない理由は。
「エンジン改良で燃費は先代並みを維持しています。
そのうえで、マイルドハイブリッドは重さとコストがデメリットでした」と担当者。
軽自動車として重量増は避けたかったこと、装備を充実させつつ価格を抑える必要があったことから、採用を見送ったそうです。
9:パドルシフトがなくなった理由は。
「これも悩みましたが、販売価格を抑えるためです」と担当者。
もっとも、ドライブモードの多様化やセレクトレバーでの操作で、必要十分な機能性は確保されています。
10:助手席背もたれ脇のレバーの正体は。
新型の助手席背もたれ脇には従来になかったレバーがあります。
これはリクライニング用のレバーで、運転席側から子どもの世話をしやすいように設けられたもの。
先代「eKスペース」には採用されていましたが、デリカミニでは今回が初採用されました。
※ ※ ※
こうしてみると、先代のユーザー反響を受けてデザインを軌道修正したというエピソードは意外で興味深い点です。
また、開発陣が価格を抑えつつ魅力的な装備を取捨選択している様子からも、軽自動車づくりの難しさと工夫が伝わってきます。
Writer: 工藤貴宏
1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。































