233万円から! 日産が新「シルフィ」発表! フェイスチェンジ&快適性UP!? 人気セダン、中国で刷新! 何が変わった?
日産は2025年8月15日に中国向け「シルフィ」のマイナーチェンジモデルを発表しました。マイナーチェンジを受けたのは純ガソリンモデルのシルフィで、内装や運転支援機能面で大幅に進化しています。
日産、中国向け「シルフィ」のマイナーチェンジを実施 新たにProPILOTを搭載
日産「シルフィ」といえば、かつて日本で売られていたのコンパクトセダンです。
そんなシルフィですが、海外では現在も販売されています。今回、新たに中国でマイナーチェンジされました。
どのような特徴があり、今回、どの部分が進化を遂げているのでしょうか。

初代シルフィは2000年に、日産の歴史あるセダン「ブルーバード」の後継モデルとして「ブルーバード シルフィ」の名前で登場しました。
2012年に登場した3代目モデルからはアメリカで販売されていた「セントラ」と統合され、より北米テイストを感じられるモデルへと進化を遂げました。
ですが、日本では3代目モデルを最後に販売を終了、以降は海外専売車種となります。
現行モデルは2019年4月の上海モーターショーで発表され、北米仕様の「セントラ」も同年12月のLAオートショーでお披露目されました。
2021年には中国独自で「e-POWER」を搭載したモデルも投入されたりと、海外では引き続き人気の高いセダンとなっています。
そんな中、日産は2025年8月15日に中国向けシルフィのマイナーチェンジモデルを発表しました。
マイナーチェンジを受けたのは純ガソリンモデルのシルフィで、内装や運転支援機能面で大幅に進化しています。
フロントマスクは2024年に発表された「e-POWER」モデルのマイナーチェンジと同じく、デジタルVモーショングリルを採用することでシンプルかつ質の高い印象を演出。
なお、ボディサイズは全長4652 mm x 全幅1815 mm x 全高1450 mm、ホイールベース2712 mmのままとなります。
内装の全体的な設計は変わらないものの、新たに設定された最上位グレードで進化したコネクテッド機能「Nissan Connect」内蔵の12.3インチディスプレイを搭載、メディア方面ではBOSE製8スピーカーシステムを採用することでさらなる高級感を演出。
インストルメントパネルのディスプレイも通常グレードでは4インチですが、最上位グレードでは7インチのものを採用しています。
これ以外にも、USB Type-Cの充電ポートや携帯端末用無線充電といった便利装備も備えています。
また、運転支援機能は最上位グレード限定でレベル2相当のNissan ProPILOTを搭載、レーンキープ/チェンジアシスト機能(LKA)やアダプティブクルーズコントロールといった機能でしっかりと運転をサポートします。
パワートレインは以前のモデルと変わらず、HR16DE型1.6リッター直列4気筒エンジンを搭載し、トランスミッションはCVTとなります。
2026年型シルフィは全部で5グレード展開となり、もっとも安い「省心版」は11.39万元(約233.3万円)、充実の快適装備や運転支援機能を持ち合わせる「智駕版」は13.39万元(約274.3万円)で販売されています。
なお、一部ディーラーではすでに4万元前後(約82万円)の値引きが実施されており、日本円換算で200万円を切るお得な選択肢となります。
シルフィは2024年、中国で34万2395台を販売して車種別販売ランキングにおいて5位にランクインしました。
中国メーカーの質感向上や値引き合戦によってシェアは奪われているものの、引き続き純ガソリン/ハイブリッドの安価なセダンとして支持されている現状です。
毎月の販売台数も数年前と比べると落ちてはいますが、依然として毎月3万台前後、多い時には4万台弱を販売する月もあります。
日産としては中国で需要の高い運転支援機能を搭載したモデルを投入することで、シルフィの販売を強化する狙いがあると見られます。
Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト
下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。




























