全長3.2m! スズキ斬新「“2ドア”軽スポーツカー」がスゴイ! めちゃレトロな「旧車デザイン」採用! 名車「フロンテ」風の“丸目二灯”搭載したクーペ「エルシー」に大注目!
スズキが2005年に提案した、軽スポーツカー「LC」とは、一体どのようなクルマだったのでしょうか。
全長3.2m! スズキ斬新「“2ドア”軽スポーツカー」がスゴイ!
2005年に開催した「第39回 東京モーターショー」で、スズキは「小さなクルマ、大きな未来」をテーマに掲げ、複数のクルマを出展。
その中の一台に「LC(エルシー)」という個性的なモデルがあり高い注目を集めました。
一体どのようなクルマだったのか、振り返って紹介します。

LCは、スズキが参考出品した2人乗り軽クーペのコンセプトカーです。
開発コンセプトは「自分にぴったり、うれしいサイズの小さなクルマ」で、小さいだけでなく、親しみやすいクルマを目指し設計されました。
ボディサイズは全長3200mm×全幅1475mm×全高1390mmと、一般的な軽自動車規格よりも短くなっており、非常にコンパクトなのが特徴です。
室内空間も必要十分なコンパクトサイズとなっており、運転席と助手席の距離が近くになるよう“意図して”設計されています。
これは「乗員の一体感」という、大切な人との距離を近づけるのが目的。大切な人とのドライブがより楽しいものになるような、スズキらしい工夫でした。
個性的なエクステリアもLCの特徴。いわゆるコンセプトカーといえば、未来的なデザインのクルマが多い中で、このLCは丸目のヘッドランプやフェンダーミラ―といった、レトロなデザインを採用しました。
全体的に丸みを帯びたボディも、スズキの名車「フロンテ360」を思わせる、どこか懐かしい雰囲気。
そのため、発表当時は「スズキからフロンテが再登場するのか!?」と話題になりました。
また、先述のように運転席と助手席の距離が近いインテリアには、旧車に見られるようなチェック柄のシートを採用するなど、内外装ともにレトロさを感じさせる仕上がりになっていました。
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このLCは、そのまま市販化されることはありませんでしたが、同じ“LC”の名前を持つ「ラパンLC」が2022年にデビュー。
さすがにフェンダーミラーではありませんでしたが、大きな丸目ライトや横長のグリルなど、コンセプトカーのLCの意匠が上手に取り入れられていました。
そして2025年7月24日、スズキはラパンおよびラパンLCの一部改良を発表。
フロントマスクの形状はわずかに変化しましたが、依然として独特のレトロな雰囲気を維持しており、旧車好きに刺さるデザインを採用する貴重な新車として販売されています。
コンセプトカーのLCのデザインが好みだった人なら、ぜひともチェックしておきたい一台です。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。




















