レクサス新型「ES」日本初導入はヒット作への自信? 7代目で地味な存在脱却へ
レクサスは、7代目となる「ES」を日本に導入します。ESは、北米でレクサスの展開が始まった1989年からラインナップされているモデルですが、日本市場へは初登場となります。
レクサスブランドの基幹モデル7代目でようやく日本導入
レクサスが”いよいよ”新型「ES」の日本導入を決断しました。「いよいよ」といった意味は、7代目となる「ES」でようやく日本に入ってくるからです。
「ES」はレクサスブランドがアメリカで立ち上がった1989年にデビューし、今回のフルモデルチェンジで7代目となります。これまで世界では218万台も生産してきた主力車種なのですが、日本へは導入は1度もされることはありませんでした。
レクサスには「GS」というモデルもあり、日本のミドルセダンのジャンルは「GS」に任せてきたという事情もあるのでしょう。その中で7代目となる新型「ES」が、日本に上陸することになったのです。
「いよいよ」と言ったのは「待ちに待った」という意味でもあります。
「ES」のライバルは、メルセデス・ベンツの「Eクラス」やBMW「5シリーズ」、そしてアウディ「A6」などになります。そのどれもがドイツ御三家の旗艦車種であり、各ブランドの屋台骨となっています。ですからレクサスも新型「ES」の開発やプロモーションに手を抜くわけにもいかず、気合十分というわけです。
今回、新型「ES」の国際試乗会に招待された際、開発責任者の榊原康裕CEとも話をしましたが、相当に力が入っているようでした。
「従来の上質な快適性に加えて、スポーティな走りを盛り込んでいます」そう言って、コンセプトを強調していました。
「ES」は没個性が特徴でした。乗れば味わい深いのに、強く訴えかけるものがない。地味な存在です。それが心地よさの源でもあり、支持されてきた理由でもありました。ですが、新型は一躍個性的なモデルになったのです。
まず、ボディが堂々としたサイズになりました。先に記したどのライバルモデルよりも全長が長く、それでいて全高は低く設定されています。全幅は同等です。つまり前後に長く低い、スポーティなボディスタイルになったのです。
日本仕様のモデルに投入されるエンジンは、2.5リッターのハイブリッドシステムのみです。海外仕様にはV型6気筒3.5リッターエンジンも設定されているのですが、日本の環境を考えればハイブリッドがベストな選択だと思います。駆動方式も、フロントにエンジンを搭載し、フロントタイヤを駆動させるFF車のみです。