木の枝や葉で標識が見えない! 見落として違反になったら考慮されるのか
街路樹の枝などで交通標識が見えづらくならないよう、道路管理者は適宜これを剪定(せんてい)するなどして管理しています。もしも、見えづらくなっている標識を見落とし、違反を取り締まられてしまった場合、考慮されることはあるのでしょうか。
道路管理者も剪定(せんてい)を行っているが…
深緑の季節は樹木もすくすく成長します。道路では、街路樹や植栽などが伸びて、信号や交通標識が見えづらくなっているケースがあるかもしれません。もしも、見えづらくなっている標識を見落とし、違反を取り締まられてしまった場合、考慮されることはあるのでしょうか。
都道を管理する東京都建設局によると、日々の道路巡回でこのような見えづらい標識を発見すれば随時剪定しているほか、都民から通報があった場合も早々に対応し、ドライバーが標識を見落とすようなことがないよう管理していると話します。また、私有地から道路側へ伸びた樹木で標識が見えづらくなっているようなケースについては、所有者に対し丁重に剪定をお願いしているそうです。
とはいえ、見えづらくなっている標識を見落としたことで、違反を取り締まられた場合、考慮されることはあるのでしょうか。
グラディアトル法律事務所(東京都新宿区)の刈谷龍太弁護士によると、その可能性はあるといいます。実際に、認識しにくい標識が考慮され、そのような標識を見落としたとしてもドライバーに違反は成立しない、とした最高裁判例も存在するそうです。
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