逆転の発想「反転交差点」がスゴイ! 斬新アイデアで「“右折待ち”ゼロ」実現へ! “矢印信号”もいらない「すごい構造」とは! 日本導入へ向け「産官学連携」で研究進行中!
常識をくつがえす新発想の交差点「反転交差点」の研究が現在進行中です。一体どのような交差点なのか、その概要を紹介します。
逆転の発想「反転交差点」がスゴイ!
常識をくつがえす新発想の交差点「反転交差点」の研究が、国土交通省の採択によって現在進行中です。
【画像】「えっ……スゴイ!」これが「反転交差点」の構造です!(28枚)
一体どのような交差点なのか、その概要を紹介します。

反転交差点とは、従来の交差点で課題となっていた「右折・直進の衝突事故」や「右折信号待ち」の解決に期待がかかる、新たな交差点構造です。
アメリカでは「Diverging Diamond Interchange(DDI)」と呼ばれ、すでに数ヶ所試験的に導入されています。
活躍が想定されるのは、道路と道路が立体交差し、地上道路からバイパスランプへ右左折していくような交差点。
具体的には、高架・掘割のバイパスと地上道路(例:国道357号の千鳥町交差点)や、十字路で信号スルーのための立体交差がある場所(例:環八通りの谷原交差点)などが挙げられます。
そして反転交差点の構造としては、「交差点内で、上下線の車線が2回交差して反対側に移る」というもので、指と指に輪ゴムを通して、もう一方の手を使って真ん中でゴムの左右を入れ替えたような、“複合8の字”といった形状になります。
交差点内の2回のX字交差にそれぞれ信号を置き、2パターンサイクルで制御。「右折信号」のサイクルが不要となり、交差点全体で赤信号の待ち時間が減少する、という単純計算です。
左方向のランプへ入る場合は交差する前なので、信号なしで左折可能。
右方向のランプへ入る場合も、複合8の字の信号に従って逆側車線に移ったあとの右折なので、対向車を気にする必要がありません。
日本導入に向けて研究しているのは、横浜国立大学 大学院 都市イノベーション研究院の田中 伸治教授。
2022年から国のFS研究(事業化可能性の調査)を開始し、2024年度から本研究を開始しました。
目標としては、ラウンドアバウトと同様に、設置ガイドラインを策定するところまで進めたいとのことです。
2024年11月に交通工学研究会において「反転交差点分科会」が設立されたばかりで、産官学連携の場で本格的に動き出しています。
過去の同教授の実験では、仙台市の国道4号「山崎交差点」をモデルとし、2つの交差点を反転交差点にして、運転シミュレーター上で一般人に運転してもらいました。
結果として、最初は未知の構造に迷う人もいたものの、右折で4号バイパスへ入っていく交通が多い場面では優位な効果が現れ、右折時に対向車を気にしなくていいと好評だったといいます。
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このように、国土交通省の採択によって現在研究が進んでいる反転交差点。
実用化された場合、活躍が想定されるのは、道路と道路が立体交差し、地上道路からバイパスランプへ右左折していくような交差点です。
まだまだ始まったばかりの研究ではありますが、シミュレーター上は一般ドライバーからも好評であったことから、このまま順調に進めばクルマでの移動がより快適になる日がやってくるでしょう。
画像はイメージ、ってあるけど何のイメージにもなってないやん
日本と左右逆のアメリカの例が出てくるから超わかりにくい
日本では使えないね。
土地余りもないし歩行者自転車どうすんの?
財政的にも研究に倍近く金費やすなら今ある道路の改良や新規路線の拡充整備。
大学で研究されるにつれ、日本独自の考えが生まれて日本流にアレンジされた物が作られる事はあっても、研究者の思い付きであってコレとは全く違う次元の物になるだろう。
アリゾナとかテキサスで見る奴や。
このアイデア何十年も前に見たぞ。
日本の場合、道路の一番左から立体のランプウエイを作って右折方向につなぐ…
スペースが必要だから作れる場所は限られる。
途中で、右側通行と、左側通行が切り替わることになり、昨今よく報道される逆走が増えないか?
合流したあとの信号交差で確実に渋滞する。
これを立体交差にすれば信号がなくてスムーズに通過出来ると思う。