痛快爆走タクシー物語 カー・アクション映画「TAXi」

フランス発の映画「TAXi」は、タクシードライバーのダニエルとダメ刑事のエミリアンによる痛快カー・アクション映画です。主人公エミリアンが乗るタクシーは、レーシングカーにも変形するプジョー406です。

マルセイユにはフランス車がよく似合う

 リュック・ベッソンが製作・脚本を務め、ジェラール・ピレスがメガホンを取ったフランス発のカー・アクション映画「TAXi」。スピード狂の主人公・ダニエル(サミー・ナセリ)と、おっちょこちょいで失敗ばかりするダメ刑事・エミリアン(フレデリック・ディーファンタル)による、凸凹コンビの活躍が痛快です。

劇中で使用されているクルマはプジョー406

 ダニエルが乗るのは過剰に改造されたプジョー406。ボタン1つでレーシングカー仕様に変形し、マルセイユの町を猛スピードで走り抜けます。しかも、ダニエルのドライビングテクニックはF1レーサー顔負けで、乗客は瞬く間に目的地に到着。しかし“暴走タクシー”の運転に一般人の体が耐えられるわけがなく、中には嘔吐してしまう乗客も……。

 そんな時速200キロ超えのタクシーの客として乗り合わせることになったのが、刑事のエミリアン。当然スピード違反でダニエルを逮捕するのですが、市内で相次いでいたメルセデス・ベンツ Eクラス(W124)に乗った銀行強盗団の逮捕に手を貸せば違反を見逃すという取引を持ち出し、2人は共闘することになります。

 車好きを自負するベッソン肝いりの作品ということもあり、カー・アクションシーンはとにかくド派手で豪快。予算不足のため使い回しのカットもあると言われていますが、そんなことはまったく気にさせない、まさに息つく暇もない展開が続きます。

 物語終盤に迎える、強盗団のボスとダニエルとの一騎打ちも大きな見どころ。何かと狡猾、もとい戦略家のダニエルがどのようにして強盗団たちを仕留めるのか? 随所にコメディーの要素を挟みつつ、最後にはスカッとできる作品に仕上がっています。

 ベッソン監督といえば「レオン」など渋く切ない作品が人気ですが、彼のクレイジーでひょうきんな一面を楽しめる「TAXi」は車好きでなくとも一見の価値アリです。

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