トヨタの新型「コンパクトSUV」がスゴい! 「カローラクロス」より“ちょいミニ”な全長4.3m級で「ちょうどイイサイズ」! 超“静音”な欧州モデル「アーバンクルーザー」とは
海外では、日本で見かけない国産SUVが数多く販売されています。中でもトヨタが展開する「アーバンクルーザー」は、どのようなクルマなのでしょうか。
トヨタとスズキの提携から生まれた世界戦略SUV
日本では未導入ながら、世界各国で販売されている国産車の中に、ひときわ注目を集めている国産モデルがあります。
それがトヨタの「アーバンクルーザー」シリーズです。この名称はグローバル市場において柔軟に活用されており、実際には複数の車種にまたがって展開されています。

現在、“アーバンクルーザー”の名を冠するモデルは主に3種類。まず、インドやアフリカ、中東市場を中心に展開されている「アーバンクルーザー ハイライダー」。
次に、インドとアフリカ諸国で販売されている小型クロスオーバー「アーバンクルーザー タイザー(一部地域で「スターレットクロス」の車名で販売)」。
そして、2025年後半より欧州で納車開始予定の新型電気自動車(BEV)仕様「アーバンクルーザー」があります。
いずれもスズキとのOEM供給関係に基づく共同開発車であり、トヨタのグローバル展開戦略の一端を担う存在です。
特に注目されているのが、欧州市場向けに投入される新型BEV版「アーバンクルーザー」です。
スズキの電動SUV「eビターラ」と共通のプラットフォームを採用しており、都市型SUVとしての実用性と電動化への対応を両立させています。
欧州仕様のボディサイズは全長約4285mm、全幅1800mm、全高1640mm、ホイールベース2700mmと、トヨタの「ヤリスクロス」(全長4180-4200mm)よりやや大きく、「カローラクロス」(全長4490mm)よりは小さい中間的なサイズに位置付けられます。
エクステリアデザインは、トヨタが近年展開する“ハンマーヘッド”デザインに属する精悍な“サメ顔”フロントマスクを採用。ボンネットに専用エンブレムを備えるなど、電動SUVとしての存在感を際立たせています。
パワートレインは、49kWhと61kWhの2種類のバッテリーを搭載し、前輪駆動および全輪駆動の両仕様が用意される見込みです。
航続距離はWLTPモードで約300kmから最大400kmをカバーし、最高出力は106kWから135kWに達するなど、都市部から郊外まで幅広い走行環境に対応できる性能を備えます。
内装も先進的な仕様となっており、大型マルチメディアディスプレイやフルデジタルメーター、パノラミックルーフ、JBL製オーディオシステムなど、欧州市場のニーズに合わせた快適性とプレミアム感が重視されています。
車両価格は約4万1600ユーロ(約645万円)からと見込まれており、トヨタのBEV戦略の中でも中核を担うポジションに据えられています。
なお、2025年夏より欧州各国で順次納車が開始される予定です。
今のところ日本導入の公式発表はありませんが、その実力を考えれば、メーカーからの続報に注目したいところです。
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