小沢コージのここからですか? なぜいまさらエンジン気筒休止なの? エンジンを半分ナマケさせる古典的アイデア再び
回りを気にしないオレ流マツダエコ技術
小沢がスバリ勝手に申し上げると、これは気筒休止がまだ使えるエコロジー技術ということだけでなく、マツダはエンジン技術をまだまだあきらめてないぞ!というシブいメッセージでもあります。
今や自動車業界はすっかり電動化ムード。エンジンを全く使わず、電気モーターだけで走るピュアEVや、日本でお馴染みのモーターとエンジンを両方使うハイブリッド、あるいは搭載電池量を多くし、半分ピュアEVとしても使えるプラグイン・ハイブリッドなどが主流とされています。よってこれらの電動化でエコ化には十分対応できるから、エンジンはさほど改善しなくてもいいんじゃない?という考えもあるようです。
しかしマツダ開発陣は2025年でもピュアEVの世界的販売割合はせいぜい10~15%と予測しています。電動技術も徐々に取り入れられていきますが、当分のメインはエンジンであり、そちらを優先的に高効率化する方が”本当の意味でエコではないか”と考えているのです。
したがって冷静かつ合理的にエンジン効率化技術を取り入れ続けているのです。その着実かつ長い道のりが始まったのは、2012年に始まったスカイアクティブ戦略から。まず入れたのはガソリンエンジンの「高圧縮比技術」やディーゼルエンジンの「低圧縮比技術」で見事に成功を収めました。
特にクリーンディーゼルは今やマツダ大躍進のメイン技術です。その後もミラーサイクルや断熱技術など、本質的なエンジン効率化技術を入れられるものから冷徹に導入していっています。技術をその時のトレンドに沿って進化させるのとは少し異なるやり方なのです。