110万円で買える「軽より小さな1人乗りハコ車」 カクカクデザイン×丸目ライト採用でバイクに近い乗り味!? KGモータース「ミボット」 印象は?

ミボットは「良くも悪くも軽自動車未満」 軽自動車というより原付バイクの乗り心地に近い?

 そんなミボットのプロトタイプに、実際に試乗することができました。

 まず、ミボットに乗り込んでみると、予想以上にしっかりとした内装であることに驚きます。

 シートやインパネ、ステアリングといった部分は一般的な軽自動車に近いものであり、価格に対する満足度は高そうです。

 パワーウィンドウは搭載されていないため窓の開閉は手動となりますが、この点はミボットの価格を考えるとやむを得ないことかもしれません。

 また、そのスクエアなボディを最大限に活かした室内空間は頭上および前方に大きなスペースがあるうえ、ポリカーボネート製のクリアルーフが採用されているため、きゅうくつさは皆無です。

 強いて言えば、タイヤハウスが両サイドから張り出しているため、足元には狭さを感じる可能性があります。

 アクセルを踏むと、ミボットはEVらしいなめらかな加速とともに走り出します。

 加速感やフィーリングに大きな不満はありませんが、一般的な軽自動車と比べると路面の突き上げを強く感じます。

 このあたりは、軽自動車というより原付バイクの乗り心地に近いと言えそうです。

軽自動車というより原付バイクの乗り心地に近い?
軽自動車というより原付バイクの乗り心地に近い?

 それにくわえて、ステアリングの重さも気になりました。高齢者や女性などが利用することを考えると、この点には改善の余地があるかもしれません。

 さらに、ブレーキの効き具合についても、もう少し強めであったほうが万人向けと感じました。

 一方、重心が低いことから、コーナリングや中高速での走行の際にふらつきを感じることはなく、安心して走ることができました。

※ ※ ※

 こうした点をまとめると、ミボットは良くも悪くも「軽自動車未満」というべきモビリティです。

 たしかに、快適性や積載性、あるいは乗り心地の点では、ミボットは軽自動車にはおよびません。

 ただ、車両価格や維持費をふくめたトータルコストは軽自動車のおよそ半分程度となるのは、ミボットの大きなメリットです。

 これまでは「軽自動車未満」のモビリティを求めようとすると、原付一種や原付二種のバイクなどに限定されてしまうのが実情でした。

 その点、ミボットのようなミニカーは絶妙なポジションのモビリティであり、近距離移動の新たな選択肢となる可能性を秘めていると言えそうです。

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Writer: PeacockBlue K.K. 瓜生洋明

自動車系インターネット・メディア、大手IT企業、外資系出版社を経て、2017年にPeacock Blue K.K./株式会社ピーコックブルーを創業。グローバルな視点にもとづくビジネスコラムから人文科学の知識を活かしたオリジナルコラムまで、その守備範囲は多岐にわたる。

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