スズキ「ジムニー“トラック”」がスゴい! “積載力×悪路走破力”備える「地上最強モデル」!? 復活を期待したい「ピックアップ」とは
高い悪路走破性を誇るスズキ「ジムニー」。じつは過去に、国内で販売された“トラック仕様”が存在していたことをご存知でしょうか。
ジムニーに存在した「幻のピックアップ」とは
スズキ「ジムニー」は、1970年に誕生して以来、コンパクトなボディに本格的な4WD機構を組み合わせた軽クロカンとして、高い人気を維持してきました。
さまざまなボディタイプを持つジムニーですが、過去には珍しい「ピックアップトラック」仕様が国内で販売されていました。

現行モデルのジムニーは、2018年に登場した4代目。スクエアなボディに丸目ヘッドライトという原点回帰のスタイリングが特徴です。
高い走破性と耐久性を併せ持つジムニーは、アウトドアブームの追い風を受け、長期の納車待ちが続く人気モデルとなっています。
現在の国内仕様は3ドアの軽自動車「ジムニー」と1.5リッターエンジンを搭載した小型車「ジムニーシエラ」が用意されています。
しかし、かつて「トラック仕様も存在していたことはあまり知られていないかもしれません。
初代では、ジムニー8(SJ20型)をベースにしたピックアップ(LJ80P)が誕生していますが、日本市場では販売されませんでした。
特に注目したいのは、1982年に設定された「ジムニー1000 ピックアップ」です。
これは、2代目ジムニーにあたる「SJ40型」をベースに、ロングホイールベース仕様のシャシーを用いて開発されたモデルで、荷台サイズは長さ約1.5m×幅約1.3m、最大積載量は350kgを確保していました。
驚くべきことに、このモデルは国内市場でも正式に販売されており、その台数はわずか321台だったとされています。
全長約3.8mのコンパクトなボディに、リアへと伸びた荷台を備えた姿は、まるで4WDピックアップトラックをギュッと凝縮したかのような独特な佇まいで、現在でもファンの間で“幻のモデル”と語り継がれています。
ジムニーの派生モデルは、ほかにも1.3リッターエンジンを搭載した「ジムニー1300」「ジムニーシエラ」など多彩で、幌仕様や屋根のみがホロ、あるいは全スチールルーフのバリエーションなど、その展開の幅広さも特徴でした。
ピックアップトラックというジャンルは、かつて国内各メーカーからさまざまなモデルが発売されていましたが、近年はその数が激減し、現在国内で正規販売されているのはトヨタ「ハイラックス」と三菱「トライトン」のみです。
しかし、アウトドア人気の高まりを背景に、ピックアップは再び注目を集めています。
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