スバル「新型フォレスター」登場へ! 7年ぶり「フルモデルチェンジ」で何が変わった? 全長4.6mちょうどいいサイズは“そのまま”に「大進化ポイント」存在! 【開発者インタビュー】

グレードの違いは? タフ仕様「ウィルダネス」は登場する?

ー6.3つのタイプがあるグレードの考え方を教えてください。

 舟串:装備水準で差をつけて価格設定をする従来のグレード分けの考え方ではありません。それぞれ明確に分かれたキャラクターを持つ、3つのグレードとしています。

ーではそれぞれのグレードの特徴は。

 舟串:「プレミアム」は上質感を求めるお客さまに向けたもので、19インチのタイヤ&ホイールを組み合わせ、ナッパレザーのインテリアも用意しています。

 その逆で、シートやアクティブな使い方も考えて撥水とし、ルーフレールもラダータイプとしたのが「Xブレイク」ですね。

「スポーツ」は明確にスポーティなキャラクターを強調した仕様。エンジンもこのグレードだけはハイブリッドではなく1.8リッターターボです。

1.8リッターターボのスバル新型「フォレスター(SPORT EX)」
1.8リッターターボのスバル新型「フォレスター(SPORT EX)」

ー7.パワートレインは2.5リッターガソリンエンジンにモーターを組み合わせた“ハイブリッド”と1.8リッター“ガソリンターボ”の2タイプですね。それぞれの考え方を教えてください。

 舟串:北米にはハイブリッドではない2.5リッター自然吸気もあるのですが、それは北米で重視される高速道路をゆったり巡航する使い方にフィットするからです。

 日本では都市部を走ることが多いから、ストップ&ゴーを繰り返す。するとハイブリッドや低回転トルクの太いターボエンジンとの相性がいいという狙いですね。

 ちなみにターボエンジンの搭載は今のところ日本向けだけなんですよ。

ー8.ライバルに対するアドバンテージはどこでしょう。

(ストロングハイブリッドの)航続距離が長いことです。燃費がいいうえに燃料タンクの容量が63リッターと大きいので、これまで途中で給油が必要だった長距離移動が無給油で済むケースも増えるでしょう。

 航続距離の長さはライバルに対して頭ひとつ抜けていますね。あと、静粛性にもこだわっています。

ー9.価格は約400万円(消費税込)からということですが、少し高い気も…。

 舟串:(従来モデルにはなかった)11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイ(インパネ中央にある縦長の大型タッチパネル)を全車に備え、マルチビューモニター(360度カメラ)やETC2.0車載器、デジタルルームミラーなども全車標準採用しました。

 電動テールゲートも全車に搭載しています。そういった装備の充実度も見て頂ければ納得いただけるのではないかと考えています。

ー10.ところで北米にはよりワイルドな仕立てのグレード「ウィルダネス」がありますよね。国内には展開しないのですか。

 舟串:ノーコメントですが(笑)、たくさん要望があれば可能性はあるかもしれません。

 今はまだ新世代のフォレスターが生まれた状態を紹介していますが、これからどう育てていくかも考えています。

 そのなかで、アイデアのひとつとしてはそういった派生モデルの展開ももちろんありますよね。

全方位で進化した「フォレスター」
全方位で進化した「フォレスター」

※ ※ ※

 フォレスターは7年ぶりとなる今回のモデルチェンジで6代目となりました。使いやすいサイズ感や広い室内はそのままに、燃費や遮音性を向上し、いっそうの進化を見せました。

 詳細な仕様や価格などが正式発表されるのは「もう少し先」となりますが、ひとつだけ間違いないのは、グローバルにおけるスバルの「人気ナンバーワンモデル」としてしっかりとした作り込みがおこなわれており、それがユーザーに高い満足度をもたらすということでしょう。

 また、サイクリスト対応の歩行者エアバッグなど、万が一の際に人を傷つけないアイテムを全車に標準装備するといった配慮も、注目すべき部分といえるのではないでしょうか。

【画像】超カッコいい! これが新型「フォレスター」の全貌です(30枚以上)

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Writer: 工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。

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