トヨタ新型「アーバンクルーザー」 斬新「サメ顔デザイン」がカッコいい! ヤリスクロスより“ちょいデカ”サイズの「コンパクトSUV」欧州で発売へ! 日本への導入は?
2025年夏にトヨタは欧州で「アーバンクルーザー」を発売します。スズキのコンパクトSUV「eビターラ」の兄弟車ですが、日本でも販売されるのでしょうか。
スズキからトヨタへOEM供給される「アーバンクルーザー」とは?
2025年2月、トヨタの欧州法人が新型「アーバンクルーザー」の詳細を発表しました。
欧州では3代目となるアーバンクルーザーですが、今回発表された新型は電気自動車(BEV)となった点が最大の特徴です。

欧州市場におけるアーバンクルーザーは2009年に初代が登場。コンパクトなクロスオーバーSUVとして投入され、日本では2代目「イスト」として販売されました。
2020年には2代目アーバンクルーザーが登場しますが、こちらはスズキが海外で販売していた「ビターラ ブレッツァ」のOEMモデル。トヨタからスズキへ「カローラツーリング」や「RAV4」をOEM供給していた見返りとして、スズキからトヨタへ供給されたモデルとなっています。
そして今回発表された3代目も引き続きスズキからのOEMモデルとなっており、「eビターラ」がベースとなっていますが、フロントマスクはトヨタの新たなデザインアイデンティティである「ハンマーヘッドデザイン」を採用した、いわゆる“トヨタ顔”となっているのがポイントです。
サイズは全長4285mm×全幅1800mm×全高1640mm、ホイールベース2700mmと、トヨタのコンパクトSUV「ヤリスクロス」(全長4180-4200mm×全幅1765mm×全高1580-1590mm)より少し大きいボディとなっています。
新型アーバンクルーザーのラインナップは、イギリス仕様では下から「アイコン」、「デザイン」、「エクセル」の3グレードが用意され、全車に10.1インチのマルチメディアディスプレイ、スライド式の後部座席、12色のアンビエント車内照明、ワイヤレスApple CarPlayおよびAndroid Autoなどが備わります。
エントリーグレードのアイコンには49kWhの駆動用バッテリーが搭載され、衝突回避支援システムやドライバー監視カメラ、ブラインドスポットモニター、レーントレースアシスト、標識認識システムなどを装備し、省エネヒートポンプ付き空調システムや18インチアルミホイールを装着。
中間グレードのデザインでは、アイコングレードの装備にプラスしてヒーター付ステアリング&フロントシートやワイパーデアイサー、ヒーター付ドアミラーなどが追加され、最上級グレードのエクセルでは、駆動用バッテリーが61kWhに拡大。
さらにJBLプレミアムサウンドシステムや合成皮革シート、パノラマルーフ、LEDアダプティブハイビーム、パノラマビューモニター、ツートンカラーのボディ色、19インチアルミホイールなどがプラスされます。
これ以上の詳細なスペックや価格はまだ明らかとなっていませんが、2025年夏に受注が開始されることがアナウンスされており、その前に発表されることになるでしょう。
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気になるのが、新型アーバンクルーザーの日本への導入です。すでにeビターラは日本への導入が決定していることから、新型アーバンクルーザーも日本へ導入されてもおかしくないという声もあります。
ただ、スズキからのOEMモデルでかつBEVということを考えると、国内のディーラーへ専用の診断機などを手配しなければならなくなるため、その可能性はあまり高くないとも言えるかもしれません。
新型アーバンクルーザーがどうなるのか、今後の動向をウォッチする必要がありそうです。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
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