三菱「最大“4列10人乗り”ミニバンSUV」に注目! 「パジェロ」由来の“本格4WD”採用&「めちゃ広ッ車内空間」も魅力! 多種多様な派生モデルもあった「デリカスターワゴン」とは?
三菱「デリカ D:5」は、オフロード対応の本格4WDと広い室内というパッケージが魅力のミニバンですが、このイメージを築いた元祖となる「デリカスターワゴン」というモデルが存在していました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
本格4WD×ミニバンの元祖モデル!?
三菱「デリカ」は長い歴史を持つ車種で、初代は1968年に登場。
車名は「delivery(デリバリー)」と「car(カー)」を組み合わせたもので、当初は商用トラックとして設計されました。
そんなデリカには、かつて様々な派生モデルが存在していますが、なかでも、現在のデリカのイメージを築いた「デリカスターワゴン」について紹介します。

初代デリカ登場から11年後の1979年、デリカがフルモデルチェンジを迎え2代目へと進化を果たしました。
ボディサイズは全長4240mm×全幅1690mm×全高1850mmに拡大し、「デリカバンワイド」や「デリカスターワゴン」が新たにラインナップに加わりました。
デリカスターワゴンの標準仕様は最大8人乗りで、シートレイアウトは3列(2-3-3配置)を採用し、広々とした室内空間を提供しました。
ただし、派生モデルでは用途に応じた多様な仕様があり、例えば商用ベースの「デリカバン」では5人乗り(2-3配置)や、特別仕様で9人乗り(補助席付き)、さらに、ロングボディの4列シート10人乗りも存在しました。
1982年には「パジェロ」の4WD機構を搭載したモデルが登場し、国産ワンボックスカー初の4WD採用とされています。
さらに、2.3リッターディーゼルエンジンの搭載で走破性と耐久性が向上。1980~90年代のアウトドアブームに適合し、人気を博しました。
このモデルは、オフロード性能と多人数乗車の実用性を兼ね備え、現在のデリカの原型を築いた先駆者といえるでしょう。
1986年に登場した3代目デリカでは、デリカスターワゴンがさらに進化しました。
車体は全長4265mm×全幅1695mm×全高1970mmに拡大し、パジェロと共通の4WDシステムを搭載。
エンジンは2リッターガソリンと2.5リッターディーゼルターボに進化し、パワーアップを果たしたほか、後にAT仕様も追加されました。
室内高の拡大で快適性が向上し、モノコック構造の採用により、軽量化による燃費と運動性能の向上、衝突安全性の強化、乗り心地と静粛性の改善、製造コストの削減を実現しました。
マニュアル派にはAT化が物足りない面もあったかもしれませんが、運転のしやすさが加わり、幅広い層に支持されました。
高い完成度から先代ユーザーの乗り換えが進み、アウトドア志向の車としての地位を確立したのです。
その後、1994年に登場した4代目デリカのワゴンは「デリカスペースギア」と車名を変え、2007年にデビューした現行の5代目デリカでは、車名を「デリカD:5」に変更。
デザインや技術は時代に合わせて変化しました。
しかし、デリカスターワゴンで確立された“オフロード対応の本格4WDと広い室内”という基本コンセプトは、今も受け継がれています。
初代デリカだったのかな、売れましたよね
スターワゴンは高速はちょっとパワー不足でしたが一般道では必要十分でしたね。この時代の乗用ワゴンは人も荷物も乗るので便利でした。衝突安全性能が満足出来なくて廃れましたがそこ技術力でカバーして是非復活して欲しいと思っています。それこそ今のd5と同じく唯一無二のニッチな車になれると思います。頑張れ三菱??。