約115万円! スズキ「新型コンパクト“セダン”」発表! 全長4m以下ボディでMTのみ! 超簡素な“割り切り商用モデル“「ツアーS」印国で登場
スズキのインド法人であるマルチスズキは、商用向けの新型コンパクトセダン「ツアーS」を発表しました。どのようなモデルなのでしょうか。
新型ツアーS誕生
2025年3月スズキのインド法人であるマルチスズキは、商用向けの新型コンパクトセダン「ツアーS」を発表しました。

インド国内で展開される廉価な商用シリーズとして知られる「ツアー」には、ハッチバックやワンボックスなどのモデルがあり、そのラインナップでセダンにあたるのがツアーSです。
ツアーSのベース車両は、インドで2008年発売以来、累計300万台以上を記録した主力モデル「ディザイア」。コンパクトハッチモデル「スイフト」をベースにトランクスペースを追加した、いわばスイフトのセダン版です。
ただ、2024年に全面刷新したディザイアは、デザイン面でスイフトとの差別化を図っており、セダンとしての風格を強めています。
そんなディザイアの全面刷新を受けて、ツアーSも全面刷新されました。内外装はディザイアの最廉価グレード「LXI」に準じており、ドアミラーやドアハンドル、リアガーニッシュは黒い素地のまま、ホイールはスチール製となっています。
細かいところではウインカーがディザイアではヘッドライトユニットとドアミラーに組み込まれているのに対して、ツアーSはフェンダーパネルに取り付け。随所でコストダウンを図っています。
装備面も同様に簡素化が図られていますが、6つのエアバッグは標準装備となるなど、安全性は確保されています。
ボディサイズは全長3995mm×全幅1735mm×全高1525mm、ホイールベース2450mm。トランク容量は382リッターです。
パワートレインは1.2リッターエンジンに5速MTを組み合わせたもので、最高出力・最大トルクはガソリン仕様が82PS・112Nm、CNG(圧縮天然ガス)仕様が70PS・最大トルク101.8Nmとなっています。
燃費はガソリン仕様が1リッターあたり26km、CNG仕様が1kgあたり34.3kmと良好です。価格はガソリン仕様が67万9000ルピー(約115万円)、CNG仕様が77万4000ルピー(約135万円)です。
Writer: 近藤 英嗣
新型自動車解説書のテクニカルライターを経て、編集者に。自動車分野を強みとしながらも、ライフスタイル、ビジネス、不動産、旅、グルメなど幅広く取材・執筆する。













