約262万円! マツダ「“3人乗り”商用バン」がスゴイ! めちゃ“シンプル”な「ボンゴ」! ディーゼルエンジン&4WDも用意の「ブローニイバン」どんなモデル?

マツダがトヨタからハイエースのOEM供給を受けて販売する商用バンが「ボンゴブローニイバン」です。どのようなモデルなのでしょうか。

驚愕のシンプルラインナップ

 広い積載スペースと優れた耐久性を持つ商用バン、マツダ「ボンゴ ブローニイ バン」。

 現在はマイノリティーな存在になってしまいましたが、その歴史は古く、現行モデルには非常に興味深い仕様のモデルがラインナップされています。

マツダの商用バン!
マツダの商用バン!

 初代ボンゴブローニイは、1983年の3代目「ボンゴ」へのフルモデルチェンジ時より少し先に登場。ボンゴブローニイは、3代目ボンゴの派生モデルとして、ボンゴよりホイールベースを延長し、全幅も拡幅して発売されました。

 2代目は1999年にフルモデルチェンジを受け、2010年8月まで販売され、一旦はマツダのラインナップから姿を消しました。2019年、約9年ぶりにボンゴ ブローニイ バンとして復活しますが、先代までのマツダ自社生産モデルではなく、トヨタから5代目「ハイエース バン」のOEM供給を受けての販売となりました。

 現行モデルのボディサイズは、全長4695mm×全幅1695mm×全高1980mmで、ハイエースバンで4ナンバー登録となる”ロングボディ・標準幅・標準ルーフ”の仕様のモデルのみが、ボンゴブローニイバンになります。

 パワートレインは、最高出力136PS・最大トルク182N・mを発生する2.0リッター直列4気筒ガソリンと、同151PS・300N・mを発生する2.8リッター直列4気筒ターボディーゼルの2種類をラインナップ。トランスミッションは全車6速AT、駆動方式は2WD(後輪駆動)と4WDから選択可能となっています。

 乗車定員は、3人(後席格納時)/6人乗りで、荷室長3000mm(リアシート使用時1960mm、リアシート折りたたみ時2675mm)、荷室高1335mm、荷室幅1545mmと、高い積載性をもっています。

 安全性能面では、全車にプリクラッシュセーフティ(昼間歩行者検知機能付き衝突回避支援タイプ)、車線逸脱警報、オートマチックハイビームの機能をもつ衝突回避支援パッケージと、パーキングサポートブレーキ(前後方制止物に対応)、横滑り防止機構、トラクションコントロール、ヒルスタートアシストコントロールが採用されています。

 グレード構成は「DX」「GL」の2タイプで、装備面では大きな違いがありません。

顕著なところでは、GLのみにリアクーラーが装備され、エクステリアではフロントグリルがGLにクロームメッキ、DXではシルバー塗装となり、クロームメッキのバックドアガーニッシュがGLのみに与えられるといった違いがある程度にとどまっています。

 価格(消費税込み)は、262万7900円から381万400円で、グレード間の価格差は約21万円です。

 ハイエースバンとの違いはほとんどなく、フロント・リアおよびステアリングホイール、ホイールキャップのエンブレムがマツダになるぐらいで、基本的なデザインは同じです。

 ボディカラーのラインナップもシンプルで、ホワイトとシルバーマイカメタリックの2色のみとなっています。

 豊富なボディタイプやグレード、ボディカラーなどがラインナップされているハイエースに比べて、ボンゴブローニイは潔いまでにシンプルすぎる構成となっています。

 これに対して「なぜマツダは、縮小したラインナップでハイエースのOEM供給を受けてボンゴブローニイバンを販売しているのか?」といった疑問の声が上がっています。

 確かにハイエースの絶好調な売れ行きは続いており、マツダがOEM供給を受けて販売したところで、それほど販売台数が伸びるとは想像しにくいものです。

 マツダは、2代目ボンゴブローニイバンの販売終了から約9年が経過し、それでもボンゴブローニイバンに乗っているユーザーの次の乗りかえ商品としてハイエースのOEM供給を決めたようですが、販売店サイドからは、ボンゴブローニイバンの販売廃止期間中に、すでにハイエースや日産「キャラバン」に乗りかえが進んでしまったという声も上がっていました。

 しかし、コンパクトカーから商用車まで営業車をまとめて買う法人は、つきあいのある自動車メーカーのディーラーでまとめたいという需要があります。マツダとしても、法人顧客を無視できないはずです。

 ボンゴブローニイバンを通じて、なぜ自動車メーカーがOEM供給を受けて販売するかの側面を垣間見ることができます。

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