自動車のドアにある「謎の黒いカバー」の正体は!? 新車で数万円…本当に必要?「自分で用意する」場合は「うっかり交通違反」に注意も!
クルマのドアや車体の上部に、「ひさし」のような黒い半透明のパーツが取り付けられているのをよく見かけます。あれは一体何の目的で設定されているのでしょうか。また敢えて取り付けるメリットはあるのでしょうか。
謎の正体は
クルマのドアや車体の上部に、「ひさし」のような黒い半透明のパーツが取り付けられているのをよく見かけます。
あれは一体何の目的で設定されているのでしょうか。また敢えて取り付けるメリットはあるのでしょうか。

窓上部全体を覆うように取り付けられたこのパーツは「ドアバイザー」といいます。
建物の窓と同じように「雨よけ」を目的としています。ドアバイザーのおかげで、小雨の天気でも窓を多少開けて、換気することができるというわけです。
降ってくる雨粒だけでなく、天井から流れ落ちてくる雨水が垂れて、真上から車内へ入ってくるのも防げます。
水だけでなく、晴天時にも駐停車中に小さなゴミやホコリが侵入するのも防いでくれます。
特に車内でタバコを吸う人にとっては、できればファンではなく窓経由で、常に換気していたいものです。天気が良くない時にも、バイザーは頼みの綱です。
新車購入時は、多くのクルマにドアバイザーが標準もしくはオプションで付いてきます。
オプション価格はメーカーやデザインによって異なりますが、フロント用・リア用の左右4枚に取り付ける場合、セットで約2万円前後です。もちろん他のオプションをまとめたパッケージは割安になる場合があります。
いっぽう、中古車を購入した場合や、自分で別のドアバイザーを選びたい場合に「後付け」が可能なのでしょうか。
まず純正品の場合、ディーラーに注文すれば、中古車であったとしても、純正パーツの在庫があれば取り寄せて装着まで対応可能だといいます。
また、サードパーティー製のドアバイザーを持ち込む場合でも、カー用品店で数千円の工賃で取り付け依頼が可能です。もちろん「当店舗で購入した製品のみ対応可能」という店舗もあるので、事前に電話などで相談するといいでしょう。
サードパーティー製のドアバイザーは、純正品よりも安価であったり、また別の魅力やこだわりを理由として選ぶオーナーがいます。
取り付けは、メカニックの心得がある人は、自分で取り付けることも可能です。その場合、両面テープと固定用のビスで行うのが一般的で、慣れれば「工賃を節約できる」という理由で、毎回自分で作業する人もいるといいます。
気を付けるべきポイントは、海外製のものなどで、日本の車検に適合しない場合があることです。特にサイズによっては、視界を大きく遮っていたり、外へ張り出しすぎて周囲に危険となる場合は、道路運送車両法や道路交通法に違反することがあるので、注意しましょう。
もちろん自分で取り付けた場合などで、取り付けが不十分でブラブラと外れそうになっていると、道路交通法第75条の10の「積載物の飛散防止措置」違反として取り締まりを受ける可能性もありますので注意しましょう。
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