新車210万円台で「6速MT」あり! ホンダ最小「RS」モデルがスゴい! 快速ターボエンジン×丸目の「旧車顔」も超カッコいい「N-ONE」に注目!
いまや国内で販売されるクルマのうち、1%程度しかないといわれるMT(マニュアルトランスミッション)車。そんな希少なMT仕様が、モデルチェンジで新たに追加となったクルマがあります。どのようなモデルなのでしょうか。
超希少な6速MT+ターボ車が210万円台で購入可能という「奇跡」!
ホンダの軽ハイトワゴン「N-ONE(エヌワン)」は、かわいらしい丸目ライトでレトロな印象が強いクルマですが、実はターボエンジン+6速MTというとびきりスポーティな「RS」モデルも用意されています。
どのような仕様なのでしょうか。

N-ONEは、初代モデルが2012年に登場した軽ハイトワゴンで、現行型は2020年11月に登場した2代目です。
大人気の軽スーパーハイトワゴン「N-BOX」や軽ハイトワゴンの「N-WGN」、そして商用モデルである「N-VAN」とともに、Nシリーズのひとつとして根強い支持を得ています。
レトロでかわいらしい雰囲気のN-ONEですが、実はスポーツモデル“RS”も設定されており、なんと6速MT仕様まで設定されているほど、中身はハードなクルマ。
ナンバー付きのワンメイクレース「N-ONEオーナーズカップ」が2014年から毎年開始され、スポーティな面も持ち合わせている軽自動車なのです。
筆者(自動車ジャーナリスト 吉川賢一)はこの6速MT仕様に試乗したことがありますが、同じRSのCVTとはまったくの別物という感じの乗り味で、シフトチェンジも剛性感が高く、「ガチッ」とした操作フィールを堪能することができました。
絶対的なエンジントルクが小さいぶん、速度を上げるには2、3、4速と、矢継ぎ早にシフトチェンジをする必要がありますが、ギア間の加速のつながりもよく、ポンポンとシフトアップ、シフトダウンを軽快に繰り返す操作は、MT好きにとっては格別。
シフトチェンジしてアクセルペダルを踏み込むたびに聞こえるエンジンの「グォー」という荒々しいサウンドも、同じエンジンのCVT版とは全く異なり、実に心地よいサウンドです。
開発担当者によると、MT仕様のクラッチやステアリングの重さ、シフトの操作力などは、純粋な軽スポーツである「S660」や、商用車としても使われるN-VANの中間的なチューニングが施されているといいます。
サスペンションも、RSでは硬めに仕上げられていることで、小さな段差乗り越し時の凹凸も感じるようになるものの、街中での快適性もギリギリ確保されていると感じました。
まさにシティユースとスポーツ走行のバランスを取った仕上がりで、クルマ好きにとってはかなりうれしい仕様といえます。
軽のMT車ながら、ACC(アダプティブクルーズコントロール:渋滞追従機能は無し)とLKAS(車線維持支援システム)も採用し、さらに電動パーキングブレーキも搭載されているので、マニュアル車最大の懸念である坂道発進も安心な点もファンにとって嬉しいポイント。
実際、現行N-ONEが発売された当初は、このMTの販売比率が3割以上にも達していたとのことです。
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N-ONEシリーズの販売価格(消費税込み)は、自然吸気(NA)エンジン車が173万4700円~206万3600円、ターボ車が204万500円~217万3600円です。
そのなかでRSは216万400円(ターボCVT・6MT共通/FFのみ)となっています。
令和の時代にこの価格で最新の6速MTが手に入るのは、ほとんど奇跡といえます。
N-ONEはホンダがファンのために開発したクルマであり、ドライビングを存分に楽しんでほしいモデルなのです。
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