雪道で大型車また立ち往生!? タイヤ摩耗でズルズル…国交省が警告「非対応のオールシーズンタイヤでした!」チェーン着用を呼びかけ 各地で相次ぐ「対策不足」
2025年3月4日、東京・山梨県境の国道20号で、冬道対策が不十分な大型トラックが雪道で立ち往生しました。国土交通省はあらためて注意を呼びかけています。
「雪道マーク」の無いタイヤを使用 タイヤ状況も劣悪
国土交通省 相武国道事務所は2025年3月7日、公式SNSを更新。
東京・山梨県境の国道20号で、冬道対策が不十分な大型トラックが雪道で立ち往生したと発表。あらためて注意を呼びかけています。

立ち往生が起きたのは首都圏を中心に大雪に見舞われた4日夜。現場は国道20号の大垂水峠です。
スタックした大型トラックは「オールシーズンタイヤ」を履いていましたが「スノーフレークマーク無し」のものであったといいます。投稿では大型トラックが雪道の峠で停止し、救援を受けている様子が捉えられています。
オールシーズンタイヤというのは「ノーマルタイヤ」よりも溝や材質を工夫することで、雪道に強く、それでいてドライやウェット路面でもノーマルタイヤに近い性能を発揮できるようにしたものです。
国土交通省はオールシーズンタイヤに対し「ちらつく程度の降雪があり、路面と一部接触可能な積雪状況を想定したタイヤ」と評価をしています。
いっぽう、それを越えて「路面が完全に雪で覆われた」状態の圧雪路だと、スタッドレスタイヤでなければ対応できません。特に「凍結路面」では多くのオールシーズンタイヤではグリップ力が期待できません。
そのため「冬用タイヤ規制」が敷かれると、スタッドレスタイヤでなければ通行を許されません。
ただし、オールシーズンタイヤであっても「スノーフレークマーク」認証がある場合は、スタッドレスタイヤ並みの性能とみなされ、「冬用タイヤ扱い」とされるのです。
スノーフレークマークはタイヤの側面に刻印され、独自のマーク(山脈の形をした枠に雪の結晶が描かれたデザイン)が特徴です。国連欧州経済委員会が規定する「シビアスノー要件」に適合することによって、刻印が許されます。
さて、今回の立ち往生案件は「スノーフレークマーク無し」であったため、現場状況では対応できないタイヤ選択で、走行する場合はチェーン装着が必須でした。
そもそも、国はあらかじめ「降雪時には、立ち往生する前に早めのチェーン装着を心がけましょう」と注意喚起していました。それだけでなく「チェーンは万能ではありません。不要不急の外出は控えてください」とすら警告していたのです。
さらに本案件では、履いていたオールシーズンタイヤが「摩耗しきって溝がほとんど無い」ことも問題視されており、同事務所は警告のため、タイヤ表面の様子をアップで撮影して投稿しています。
同事務所は投稿で「(現場は)一時片側交互通行となりました」など交通影響があったと伝え、「オールシーズンタイヤでもスノーフレークマークのないタイヤはタイヤチェーンを装着するなどの適切な冬用装備をお願いします」とあらためて呼びかけています。
投稿に対しコメントでは「未だにオールシーズンタイヤで冬過ごす運送会社あったのか」「ちゃんと取り締まって」などの声が。
今回の大雪だけでも首都圏の複数地点で「ノーマルタイヤで立ち往生」などの案件が多発しており、各道路管理者はその都度あらためて十分な対策をするよう強く注意喚起している状況です。
R54南原TN起点側でノーマルタイヤで動かなくなったトラックとされていたがスタッドレスタイヤが装着されていたいます なぜなら私がタイヤを交換したからです 訂正してください
トラックが履いてるMIXはSNOWと書いてはいるが坂道や積雪があるとほとんど役に立たないとトラック運転手が言ってました
ただ雪道対策はしてますよと言うパフォーマンスらしいのです
スタックするのはあたり前だと言うのが怖いですね