トヨタ最新型「クラウン“マジェスタ”」がスゴイ! 約840万円の334馬力「ハイパワーモデル」! 5年ぶり復活の「高性能」サウジ仕様どんなモデル?
かつて日本で販売されていた高級セダン「クラウン マジェスタ」。その名を冠したモデルが、海外で販売されています。一体どのようなクルマなのでしょうか。
「クラウン マジェスタ」復活していた!?
かつてトヨタ「クラウン」のラグジュアリーモデルとして人気を博した「マジェスタ」。国内でその名称を冠するクルマは現在存在しませんが、2023年に海外で5年ぶりの復活を遂げていたようです。

クラウン マジェスタという名称が初めて登場したのは、1991年にデビューした9代目クラウンにおいて、特に高級志向のモデルとして設定された時でした。
初代クラウン マジェスタは、9代目クラウンと同時に発表されましたが、その特徴的な装備やエンジンにより、単なる上級グレードではない存在感を示していました。
クラウンの最上級グレードと認識されることがありますが、より正しくはクラウンの派生上級モデルという位置づけです。
このような構造となった背景には「セルシオ」が関係していたようです。当時トヨタのラインナップでは、ショーファードリブンの「センチュリー」を除いた最上級モデルはクラウンでした。
クラウンよりも上級にセルシオがラインナップされると、トヨタのラインナップにおけるヒエラルキーに影響を及ぼす可能性がありました。
ここで取られた手法が、当時トヨタが新開発した最高峰のV型8気筒4.0リッターエンジンを、8代目クラウンに初搭載し、最上級グレード「4000 ロイヤルサルーンG」として1989年9月にデビューさせることでした。
その1カ月後、同じV8エンジンを搭載したセルシオがデビューしました。こうすることによって、トヨタの最高峰エンジンを最初に採用したのは、あくまでクラウンであるとし、国産最高級車としての地位を維持したのです。
この対応に対して「なぜそこまでこだわるのか?」と疑問視する声も一部ありましたが、トヨタとしては、クラウンというブランドを非常に大切にしていることの表れであり、同時にクラウンを愛する多くのユーザーのことを思って実行したのでしょう。
しかし、時代の流れとともにブランドに対する考え方も変化し、2013年にフルモデルチェンジした13代目クラウンでは、マジェスタは「ロイヤル」「アスリート」とともに並列のモデルのひとつとしてラインナップされました。
2018年にフルモデルチェンジした15代目では、ついにマジェスタの名が消滅します。マジェスタを愛する人は多く、モデル消滅を悲しみ、復活を望む声が多数聞かれましたが、それもひとつの時代の流れとして受け入れられていきました。
現在、マジェスタの名前は次第に人々の記憶から薄れつつありますが、実はサウジアラビアで展開される“クラウン”のグレード名として復活しています。
サウジアラビア仕様のクラウンは、日本で販売されている「クラウン クロスオーバー」と基本的には同じで、内外装やパワートレインも共通です。ただし、仕向け地に合わせてスペックや、装備の一部が変更されています。
また、2.5リッターハイブリッド車に「Premium(プレミアム)」、344馬力を発揮する2.4リッターターボハイブリッド車に「Majesta(マジェスタ)」というグレード名が与えられているのです。
参考までに、サウジアラビアでのクラウン マジェスタの車両価格は、21万1140サウジリヤル(1サウジリヤル=39.8円の為替レート換算で約840万円)からです。税制などの違いがあり単純な比較ができませんが、日本仕様の最上級グレード「RS」は、670万円となっています。
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