トヨタ「新型クラウンエステート」まもなく登場へ 18年ぶり復活で「大型SUV化」×奥行き2mの「めちゃ広ラゲッジ」採用! シリーズ“第4”のモデルはなぜ延期が続いたのか

度々発売延期されるトヨタの新型「クラウンエステート」。いつ登場するのでしょうか。

そろそろ登場か? 待望の「エステート」

 それにしても、どれだけ待たせれば気が済むのか。一体いつになれば発売されるのか…。なんのことかといえば、トヨタ「クラウンエステート」です。
 
 16世代目となる現行「クラウン」シリーズにおいて「クロスオーバー」「セダン」そして「スポーツ」に続く“第4のボディ”としてすでに予告され、2022年7月の現行型発表時から実車も公開されている同車ですが、2025年3月4日時点では未だに正式発表されていません。

2024年度中に登場する新型「クラウンエステート」
2024年度中に登場する新型「クラウンエステート」

 当初クラウンエステートの発売は「2023年度内」とアナウンスされていました。しかしそれは延期になり、もうすぐ「2024年度」も終わろうというタイミング。

 首を長くして正式発表を待っている購入希望者も少なくないことでしょう。

 果たして正式発表はいつなのか。もしや、2024年度内も厳しいでしょうか。

 どうやら、そのタイミングはもうすぐのようです。ここへきて筆者(工藤貴宏)のもとには「もうすぐ発表される」という情報が入ってきました。この3月中旬にも発売されると噂されており「2024年度内」にはなんとか間に合いそうです。

 それにしても、ここまで発表が遅れた理由はどこにあるのでしょう。

 当初は「開発の遅れ」とアナウンスされていましたが、実はそれだけではありません。

 このクラウンエステートは、北米でも「クラウンシグニア」という名称で展開されていますが、そちらはもう販売をスタート。つまり開発は終了しているのです。

 では、どうして発売が遅れているのか。それは昨年2024年に世間を騒がせた認証不正問題。

 トヨタでも認証に関して問題があり、その影響で新規の型式認定が遅れました。そのため、クラウンエステートの発売が延期されてしまったというわけです。

 そしてついにこの春、晴れて正式デビュー。

 昨今のトヨタは新型車が出ると、オーダーが殺到して受注停止になるケースが相次いでいます。クラウンエステートにもその可能性が十分にあるので、気になる人は1秒でも早くディーラーへ出向くことを強くお勧めします。

 ところでクラウンエステートとはどんなクルマなのでしょう。

 ひとこと説明するならば、「現行クラウンシリーズのなかでもっともラゲッジスペースの大きな、実用性重視のSUV」。

 車体サイズは全長4930mm×全幅1880mmとアナウンスされていて、これはクラウンクロスオーバーと同じ長さながら全幅は40mmほどワイド(クラウンスポーツと同じ)でボリュームたっぷり。

 全高は1620mmと現行クラウンシリーズで最も高く、乗車定員は5人。つまりシートは3列ではなく2列です。

 そしてこのエステートの最大の特徴であり、他のクラウンシリーズが持ち合わせていないのが広いラゲッジスペース。

 リアシートを格納すればなんと奥行き約2mとなり、大人2人が余裕をもって車中泊できるのです(床には可変式のボードがあって後席を畳んだ際に生じる溝を埋めてくれるのもうれしい!)。

 といっても、果たしてこの価格帯のクルマで車中泊する人がいるのかは不明ですが、その広い荷室は、たとえ横になって寝なかったとしても、キャンプやウインタースポーツなど荷物が増えがちなレジャーを楽しむ人にも大きな魅力となることでしょう。

 また、居住性に関してもロングホイールベースのおかげで後席足元スペースにはたっぷりのゆとり。

 同じクラウンのSUVでもクラウンスポーツは後席の広さを割り切ったクーペ的感覚、いっぽうクラウンエステートはファミリーユースを考えた実用パッケージングとしっかりすみ分けができているのです。

 ちなみにパワートレインは2.5リッターエンジンのハイブリッドとPHEVがあり、前者は「Z」、後者は「RS」を名乗るとか。つまりクラウンスポーツと同じグレード構成となるようです。

 そもそも、クラウンエステートといえば1999年から2007年まで販売されたステーションワゴンモデルの名称でした。

 歴代クラウンのワゴン&バンボディの美点を受け継ぐ広い荷室は、セダンとは異なる高い実用性でたくさんのユーザーに愛用されたことを覚えている人も多いでしょう。

 最新のエステートはボディタイプこそSUVとなりましたが、荷室重視の設計はしっかり継承。

 背は高くなったものの、エステートの神髄はしっかり継承されていると判断してよさそうです。

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Writer: 工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。

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