盗まれた「アルファード」が海底で発見!?なぜ? 窃盗犯“ドラレコ音声”も入手! 信号無視で逃走!? 横浜から340km離れた愛知県常滑市で見つかる!? 何があったのか
盗難アルファード。 約2か月に愛知県常滑市で海に沈んだ状態で発見された!
にーしこさんが盗難に気づいたのは警察からの連絡でした。
その日の朝、前述の「ガサ場」で名刺が散乱し、私物やドラレコなどが捨てられていることに気づいた警察が「あなたの名刺がバラまかれていました。もしかしてクルマを盗まれていませんか?」という連絡をしたのです。
慌てて駐車場を見たら、アルファードがない。そこで初めて盗難に気づいたことになります。
すぐに被害届をだし、周辺のコインパーキングなども探しましたが、アルファードは見つからず。
にーしこさんは犯人像に関して「地元の人間ではないのは確かですね。僕が犯人だったらあのルートを通るのはリスクが高い。防犯カメラの設置も多いですから、裏道を通ると思います。喋り方からしても関東の人間ではないでしょうね」と分析しています。
状況が急展開したのは盗難から2か月近く経過した1月の下旬でした。
にーしこさんのアルファードが盗まれた横浜市から約300km以上離れた愛知県常滑市にある大野海岸の「海の中」から発見されたという連絡が常滑警察署からありました。
発見されたのは港から約10m離れた場所で、潮が引いて水位が下がったタイミングで漁師さんがアルファードの存在に気づいたとのことです。
なお、アルファードは当然、エンジンはかからない状態で現在も常滑警察署に保管されているそうです。
ではなぜ横浜で盗まれたアルファードが愛知県、しかも常滑市の海の中から発見されたのでしょうか。

愛知県といえば2024年の盗難ワースト1位で800台以上が盗まれておりそのほとんどがアルファードやランドクルーザーシリーズです。
被害者のにーしこさんが「地元の人間ではない」という通り、おそらくは愛知県内を拠点とする「初心者」窃盗団である可能性が高いと考えられます。
横浜市で「出稼ぎ窃盗」を行い、盗めそうなアルファードを盗んで愛知県まで持って来れば何とかなる(=換金できる)と思ったのかもしれませんが、結局引き取り手が見つからず、処分に困って海に沈めた可能性があります。
国産高級車の窃盗に慣れた窃盗団であれば、受け入れヤードから密輸までのルートが確立されているのですが不慣れな窃盗団は見よう見まねで盗んだものの、どこのヤードにも買い取ってもらえず、処分に困って海に沈めたと考えられます。
また、愛知県内のヤードはかなり管理が厳しく、ほとんどのヤードでは「持ち込みでのクルマは買取しない」としています。
常滑警察署によると、にーしこさんのアルファードが発見された漁港では以前にも同じように海中からクルマが発見されたことがあるとのことでした。
アルファードは、現行型(40系)が発売されて間もなく2年になりますが、相変わらず30系アルファードは数多く盗まれています。
防盗効果が高い社外セキュリティをつけ、同じく強固で切断されたり破壊されたりしないハンドルロックやタイヤロックで愛車を守ることをお勧めします。