フォルクスワーゲン「新ゴルフGTI」登場! 265馬力ターボ×光る「VWエンブレム」採用! 新たな「世界のホットハッチ」は何が変わった?【試乗記】

マイナーチェンジを受けたホットハッチの定番、フォルクスワーゲン「ゴルフGTI」。その熟成具合はどれほどなのでしょう。早速試乗してみました。

スポーツカーだけど「ファミリーカー」としても使える?

 今回、GTIのパワートレインは2リッター直噴ターボエンジンの最高出力が20psアップして265ps。

 ベースグレードの1.5リッター直4ターボ「eTSI」が116psなので、その倍以上の出力を発生させます。2リッターディーゼルターボのTDIも150psとなっているので、やはりそのパワフルさはさすがGTIだといえます。

スポーツハッチらしい実用性が魅力
スポーツハッチらしい実用性が魅力

 とはいえ、今回の試乗では市街地と首都高しか走れず、パワーを存分に引き出して楽しむとまではいかなかったのが正直なところ。

 市街地では発進加速をはじめ紳士な乗り味で、従来と変わらない370Nmの最大トルクとあいまった余裕たっぷりの上質な走りを披露してくれます。

 とくにディスプレイで選択できる走行モード(オプションのアダプティブシャシーコントロール“DCC”装着車)の「コンフォート」にしていると、ステアリングのタッチもしっとりとしており、少しムチッとした握り心地のステアリングが吸い付くような操作感で気持ちよく走れます。

 そして「スポーツ」を選ぶと、少しだけ「狼」の部分が顔を出し始め、アクセルペダルの反応が鋭くなって、それまでより高回転をキープしながらガンガン攻めたフィーリングに。

 エンジン音も大きめに響いてくるようになり、ついついドライビングも熱くなってしまいましたがすべて法定速度内。スピードを出さなくても、スポーツ気分が味わえるのが嬉しいところです。

 ゴルフGTIには専用スポーツサスペンションが装備されていますが、19インチにしては乗り心地もフラット感が高く、帰りに後席に座ってみてもゴツゴツとした硬さを感じたのはごくごく少しのシーンのみ。

 この快適性はお見事です。これならファミリーカーとして後席をよく使う人にもおすすめできると思います。

 こうしてマイナーチェンジしたゴルフGTIは、劇的に変わったわけではないけれども、先代オーナーが乗り比べたらすぐにわかる進化があちこちにあり、さらに魅力的な小型スポーツハッチバックとなっていました。

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