8年ぶり全面刷新! 日産「新型SUV」登場へ!? スゴイ“加速”実現する「パワフルモデル」? 流麗な“クーペボディ”採用の新たな「リーフ」どうなる?
日産は、2月13日に実施した「2024年度第3四半期決算発表」において、新型「リーフ」を2025年度にグローバルに投入することを予告しました。2025年ないに登場すれば、8年ぶりの全面刷新となりますが、どうやら新型リーフはクロスオーバーSUVとなる可能性が高そうです。
新型SUV登場!?
日産は、2月13日に実施した「2024年度第3四半期決算発表」において、新型「リーフ」を2025年度にグローバルに投入することを予告しました。
リーフは、2010年に世界に先駆けて投入された登録車クラスの量産型EVであり、日産の電動化戦略をリードしてきたモデルです。現在、販売されているのは2017年にフルモデルチェンジした第2世代となります。そのリーフの新世代モデルが登場するというのです。
では、一体、次世代のリーフは、どのようなモデルになるのかを考えてみたいと思います。

次のリーフを考えるときに、ヒントとなるのは、これまで日産が発表してきたコンセプトカーとなります。EVコンセプトでいえば、日産は2024年4月の北京モーターショーでセダンとSUVという2つのEVコンセプトを発表しています。
また、2023年のJMS(ジャパンモビリティショー)2023では、スーパースポーツとミニバン、そして3つのSUVのEVコンセプトを披露し、さらに2021年11月の長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」の発表においては、クロスオーバーのEVと、全固体電池を搭載する3つのEVコンセプトも登場しました。
これらの中で、“最も次世代リーフに近いモデルは何か?“と言えば、それは2021年11月のクロスオーバーEVでしょう。その名は「CHILL OUT(チルアウト)」です。
では、なぜ、このクロスオーバーEVが次世代「リーフ」に近いと言えるのかといえば理由があります。
まず、2021年7月の時点で、日産は英国のサンダーランド工場において、「新型クロスオーバーEVを生産する予定」だと発表しました。
この新型クロスオーバーEVは、ルノーとのアライアンスで開発されたCMF-EVプラットフォームを使っているといいます。このCMF-EVプラットフォームは、すでに「アリア」にも使われており、日産は2021年1月の「アライアンスのロードマップ発表」において、CMF-EVプラットフォームを2030年までに15車種以上に使用して、年間150万台の生産を予定すると言います。
ちなみに、英国サザーランド工場で生産されていたのはリーフです。つまり、これまでリーフを作っていた英国サザーランド工場が次に作るのは、クロスオーバーEVとなるわけですから、それが当然、次の「リーフ」となる可能性が高いというわけです。
この新型クロスオーバーEVがリーフでないとしたら、いったいどこで2025年度に投入する新型リーフを作るのでしょうか。日本から全量を輸出するとは考えられません。
そういう意味で、次のリーフが新型クロスオーバーである可能性が高いと推測できます。
また、欧州メディアなどでは、開発中の新型「クロスオーバーEV」の行動テストの姿が撮影されています。現地では「次のリーフはクロスオーバーになる」と実しやかに語られているのです。
そうして考えた上で、2023年のJMS2023と2024年の北京モーターショーの日産のSUV系のコンセプトカーたちを見返してみると、それらは、どれも夢を語る段階のように感じられました。まだまだ量産車が遠いという印象です。
一方で、2021年のCHILL OUTは、デザインとバッテリーのスペックも紹介され、もう少し現実味が感じられたのです。そのためクロスオーバーEVのベースとなるコンセプトカーは、CHILL OUTになるのではないかと予想できるのです。
では、そんなCHILL OUTは、どのようなクルマだったのでしょうか。2021年11月に日産が説明したものをまとめてみると、以下のような特徴があります。
デザインは、アリアで使われた「タイムレスジャパニーズフューチャリズム」の先を行くものとなるようです。テーマは、素早く軽やかな「駿」と、優雅に羽ばたく「翔」の2つ。これに日産の最新技術を組み合わせると説明されました。
アリアと同じプラットフォーム(CMF-EV)を採用し、バッテリーは63kWh (航続距離360km)と87kWh(航続距離 500km)2種類。「息をのむような加速感と、圧倒的な車両操作性を表現します。流れるようなモダンなデザイン、情熱あふれる走り。先進の安全技術。快適な室内空間。まさにこれからの時代のEVです」と説明されました。
ただし、現在のイメージから言えば、63kWh (航続距離360km)と87kWh(航続距離 500km)というスペックは、少々、物足りないと感じるのが正直なところ。4年も前の話なので、量産モデルには最新技術が使われると考えれば、もう少しスペックが向上しているかもしれません。
ちなみに、同じ2025年度にはルノーが生産する新型「コンパクトEV」が欧州に投入されます。こちらに使われるプラットフォームは、「CMF-BEVプラットフォーム」とあるように「B」がついた別のモノとなります。BはBセグメントを示すのではないでしょうか。もうちょっと小さいEV用と考えられます。
どちらにせよ、新型リーフと新型コンパクトEVは、同じ2025年度に登場する予定です。どんなキャラクターになり、どんな性能になるのかに注目です。
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