トヨタが作った「都市」がスゴイ! 最新の実験都市「ウーブン・シティ」についに潜入? 注目集まる“モビリティのテストコース”の内部とは
工夫にあふれる実験都市
完成しているのは前述の通り居住区や広場、地下道、ウェルカムセンターなど。今回はそれらを見ることができました。

まず見学することができたのは地上エリアに設置された道路や信号です。一般道で見る普通の信号とは違ってちょっと無骨なデザインになっています。
この無骨なデザインは、後々センサーなどを足していくことを想定したもので、様々な装置を後付で組み合わせられるようになっています。
実は信号機だけでなくウーブン・シティのあらゆる設備がそのような状態になっており、例えば建物の外壁も入れ替えしやすい構造となっています。
また、信号機については、人流やクルマの量に合わせて、信号の切り替え時間を自由に変更できるようになっているほか、明るさも変更できるとのこと、これにより様々な実験が行えるのはウーブン・シティならではです。
次に案内されたのは、 “インベンターズ(発明家)とウィーバーズが交わる場所”だというkakezan invention Hub。
ホールのような建物で、コワーキングスペースなどがあり、ウィーバーズがインベンターズにフィードバックを行い、即時サービスに反映するといった活動を行う場所として活用するようです。

最後に案内されたのは地下道。巨大な地下駐車場のようなエリアですが、なんとウーブン・シティの建物すべてとつながっているといいます。
担当者によればここは、“第4の道”だといい、自動配送の実験などを行う場所になっています。通常の地下と違うのは、すべてがフラットなフロアで全く凹凸がないことや、すべてが自動ドアとなっている点です。
これにより、配送ロボットほかあらゆる自動的に動く機械がスムーズにそれぞれの建物にアクセスすることができ、様々な実験が可能な設計となっています。
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様々な工夫が込められたウーブン・シティ。一つのメーカーが小規模ながらこのような実験都市を用意することも驚きですが、ここでかかった膨大なコストはどのようにマネタイズされていくのでしょうか。
これについて、担当者は「この場はあくまで実験場的な立ち位置で、ここ自体がマネタイズされるというより、ここで生まれた様々な技術やプロダクトが今後の利益となっていく」と教えてくれました。
まだ未完成の都市でもあるウーブン・シティが今後どのような展開を見せるか注目です。
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