「まえぇぇ!」 まさに「高速道路ミサイル」!? 工事帯に突っ込む“迷惑事故”なぜ発生? 原因はスマホと“最新便利装備”か?

高速道路では工事などで車線が規制されている場合がありますが、この場所ではクルマの衝突事故が多発しているといいます。一体なぜなのでしょうか。

まるで「高速ミサイル!?」NEXCO中日本が衝撃的な動画を公開

 クルマで高速道路を走行していると、一部道路で工事が行われているなど車線が規制されている場合があります。

 最近では、この工事規制箇所でクルマやトラックの衝突事故が多発しているといいます。一体なぜなのでしょうか。

このような工事規制箇所に突撃しちゃう?なぜ?(画像はイメージ)
このような工事規制箇所に突撃しちゃう?なぜ?(画像はイメージ)

 高速道路では、道路の片側や路肩が工事規制箇所となっていて、規制予告をする矢印の看板の設置や、走行する車線が誘導されている場合があります。

 この規制箇所を無視するように、クルマやトラックが矢印の看板を跳ね除けたり、衝突したりといった重大事故が起きているといいます。

 NEXCO中日本東京支社の公式SNS(@c_nexco_tokyo)では、2023年6月に事故の様子をリアルタイムで映した動画をアップ。その衝撃的な事故の様子に、大きな話題を集めました。

 その後2024年11月にも、NEXCO中日本 名古屋支社が「【高速道路上の工事規制箇所への衝突事故が多発!】」とつづり、啓発動画とともに注意を呼びかけており、今もなお絶えず事故が発生していることがうかがえます。

 こうした事故多発の大きな要因には、アダプティブクルーズコントロール(ACC)などの運転支援機能の過信による“ながら運転”が挙げられるといいます。

 ACCは、車両前方に備え付けられたカメラやレーダーなどによって前方車両を認識し、ドライバーがアクセルペダルを操作しなくても、一定の車間距離を保ちながら追従することが可能な運転支援機能です。

 ドライバーにとっては便利な機能といえますが、あくまでこうした支援機能は“支援”であり、運転の主体はドライバー(人間)であることは変わりありません。

 各自動車メーカーの安全支援機能の注意点には、システムを過信せず常に自らの責任で周囲の状況を把握し、自身の操作で安全を確保することと必ず記載があります。

 また安全支援機能は、今回のような工事規制箇所の規制看板などに反応しないケースがあり、例えばトヨタ安全機能「Toyota Safety Sense」では、「車線と誤って認識するような路側構造物(ガードレール・縁石・反射ポールなど)があるときにはハンドル操作サポートが正常に作動しない場合がある」と説明しています。

 ドライバーは高速道路での思わぬ事故を起こさないよう、引き続き気を引き締めて安全運転を心がけましょう。

※ ※ ※

 またNEXCO中日本 東京支社は2024年11月17日に公式SNSに、運転中の携帯電話の使用禁止についてドライバーに向けて呼びかけています。

 高速道路での死亡事故の約4割は、前方不注視により発生しているといいます。

 投稿では、「操作しながら、電話しながらなど『ながら運転』は絶対にやめましょう」と強く呼びかけます。

 上記で取り上げた運転支援機能を過信しないことはもちろん、高速道路でのスマホの使用は大変危険です。

 運転中はドライブモードに設定し、サービスエリアやパーキングエリアで使用するよう改めて心がけるようにしましょう。

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Writer: 青田 海

2023年4月よりライターとして活動を開始。初心者にもわかりやすく読みやすい構成を心がけ、自動車を中心に新車情報、カーライフにまつわる話題など幅広い記事を執筆している。芸能分野に詳しい。

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