三菱の最新「“3列7人乗り”コンパクトミニバン」がスゴイ! 全長“4.4m級”ボディ&大口グリル採用! “低燃費モデル”も魅力の「エクスパンダー」ASEANモデルに注目!
三菱の国内ミニバンラインナップは「デリカD:5」のみとなっていますが、海外ではデリカD:5よりも小さいのに、7人乗車が可能なミニバンが存在しています。一体どのようなクルマなのでしょうか。
三菱のコンパクトミニバンとは?
近年、日本市場ではコンパクトミニバンのラインナップが各メーカーから続々と登場し、選択肢が広がっています。
特に、都市部での取り回しの良さとファミリー向けの実用性を兼ね備えたモデルが人気を集めていますが、三菱のミニバンラインナップは「デリカD:5」のみとなっており、コンパクトなミニバンは存在していません。
しかし、海外ではデリカD:5よりも小さいのに、7人乗車が可能なミニバンが存在しています。
一体どのようなクルマなのでしょうか。

そのモデルとは、「エクスパンダー」です。
同車は2017年に初代モデルが登場し、ASEAN地域を中心に展開されてきた3列シート7人乗りのミニバンです。
実用性の高さとSUVテイストを取り入れたデザインが特徴で、特にインドネシアやタイといった市場で大きな支持を得ています。
その後、2022年3月にはマイナーチェンジを実施。
そして2024年2月、三菱初となるフルハイブリッドモデル「エクスパンダーHEV」がデビューしました。
ボディサイズは、全長4475mm×全幅1750mm×全高1730mmで、ホイールベースは2775mm。
最低地上高はSUV並みの205mmを確保し、都市部だけでなく荒れた路面でも安定した走行が可能です。
エクステリアデザインには、三菱の象徴ともいえる「ダイナミックシールド」コンセプトを採用。
台形モチーフの大型グリルとバンパーが力強い印象を与え、テールライトにはL字型のシグネチャーデザインを取り入れることで、よりスポーティな雰囲気を演出しています。
一方、インテリアは上質な仕上がりになっているほか、3列シート7人乗りのレイアウトや、2列目と3列目のシートを倒して広大な荷室空間を設けることができるなど、ドライバー以外にも配慮されたパッケージとなっています。
さらに、エクスパンダーHEVでは走行性能を向上させるため、新たに7つのドライブモードを搭載。
これにより、都市部の走行はもちろん、悪天候や荒れた路面でも安定した走行が可能になっています。
パワートレインには、1.5リッター直列4気筒エンジンにくわえて、新開発の1.6リッター直列4気筒エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムの、2タイプをラインナップ。
後者は1.1kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、EV走行を積極的に活用することで燃費効率を向上させており、ガソリンモデルと比較すると、ガソリンエンジン単体で約10%の燃費向上を実現。
さらに、ハイブリッドシステム全体では市街地で約34%、高速走行を含めた複合燃費で約15%の向上が図られています。
なお、一例としてタイ市場の価格は、79万9000バーツ(約359万7000円)から93万3000バーツ(約420万円)です。
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このようにエクスパンダーは、ASEAN市場において、ハイブリッドモデルとしての競争力を持ちながら、実用性と燃費性能のバランスを取った1台となっています。
コンパクトミニバン市場がますます活気づくなか、エクスパンダーHEVはその魅力をさらに高め、ファミリー層を中心に支持を広げていくことが期待されるでしょう。
フリード人気に便乗して
早く日本市場にもってくればよいのにね