首都高羽田線「すごい改造計画」始動秒読み!? 羽田トンネルを異例の「高架化」 車線増で渋滞緩和も!? 5月に都市計画決定へ
東京都は2025年2月、都市計画審議会の開催予定を発表。そのなかで、首都高1号羽田線の「羽田トンネル」改造計画について、5月に都市計画決定に向けた審議を行うとしています。
首都高羽田線 変わる風景
東京都は2025年2月、都市計画審議会の開催予定を発表。
そのなかで、首都高1号羽田線の「羽田トンネル」改造計画について、5月に都市計画決定に向けた審議を行うとしています。
羽田線は一体どう変化していくのでしょうか。

首都高羽田線は、浜崎橋JCTで都心環状線から南へ直通し、芝浦・平和島・空港西を経由して、大師JCTで横羽線と東京湾アクアライン方面へ接続する、15km弱の路線です。
湾岸線と並行し、東京~川崎・横浜の大動脈として活躍。1日あたり交通量は約9万台に達するほどです。
そんな羽田線ですが、1960年代の開通からすでに約60年が経過しており、老朽化が課題となっています。
なかでも昭和島から羽田空港敷地内に入る区間は「羽田トンネル」として、海底をくぐりぬける構造です。
海底トンネルのリニューアルは大規模な車線規制が必要となりますが、大動脈の羽田線では激しい渋滞を引き起こすこととなります。そこで「代替ルート」となるのが、隣接していて使用されていない「羽田可動橋」の活用です。
羽田可動橋は1990年に開通。当時は空港から都心方面へ向かうのに、大渋滞のトンネルを避けるために使われていました。しかし1998年以降は使われないままとなっています。
この羽田可動橋を工事中の迂回路に活用するほか、トンネルに代わる「新たな正規ルート」として生まれ変わらせるのが、今回の都市計画決定です。
現在は上下線とも羽田トンネルですが、上り線を高架橋に切り替えます。これによって片側3車線へ車線増となる予定です。下り線は、使われなくなった上り車線を空港西出口ランプへ振り分けることで、交通集中の緩和を図ります。
昨年11月に都市計画素案が公表。そして来たる5月の都市計画審議会で無事決定となると、いよいよ事業がスタートしていくこととなります。
なお、羽田トンネルは道路法上の「水底トンネル」にあたるため、危険物積載車などが通行できません。ここが高架道路になると、上り線だけでも当該車は通行可能となることが期待されます。
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