日産「新“FR”スポーツカー」が話題に! “420馬力”のパワフルな「V6ターボ」搭載! ロー&ワイドボディがめちゃカッコいい! 「フェアレディZ NISMO」とは
日産は「フェアレディZ NISMO」2025年モデルの新規受注(抽選)を行いました。NISMOが手掛けるハイパフォーマンスなこのモデルに、ネット上では反響が集まっています。
NISMOが手がけたハイパフォーマンスモデル「フェアレディZ NISMO」
日産は、フェアレディZのハイパフォーマンスモデルである「フェアレディZ NISMO」を2023年から販売しています。ベースモデルのフェアレディZも十分魅力的ですが、NISMOが手がけることで、さらにパワーアップしました。

フェアレディZの初代モデルが日本で発売されたのは1969年。2シーターの軽快なスポーツカーとして当時から人気を博していました。その後、モデルチェンジを重ねて、現行型(Z34型)が発売されたのは2022年。
そして翌年、ハイパフォーマンスモデルのフェアレディZ NISMOが発売されました。また、このクルマはイヤーモデル制を採用しており、2025年モデルの新規受注(抽選)は1月9日〜31日に行われ、販売予定台数は1000台です。
フェアレディZは「ダンスパートナー」と表現される一方、NISMOモデルは「バディオントラック」と表現されます。前者は相手(クルマ)の息遣いをドライバーが感じながら一緒にダンスを踊るように運転するのに対して、後者は運命を共にする相棒のように、クルマとドライバーがより密接な関係にあることを表現しています。
NISMOモデルのボディサイズは全長4410mmX全幅1870mmX全高1315mm、ホイールベースは2550mmです。
エクステリアは2シーターであることを強調するような、運転席をピークになだらかなスロープを描くルーフラインが特徴です。またエアロパーツや車体を一周する赤いライン、19インチ鍛造ホイールやパンパー&リアスポイラーなどの専用パーツが、スポーツカーとしての印象を高めています。
これらのパーツは空力特性にも寄与するもので、速度を上げれば上げるほど車体が地面に吸い付くように走るマイナスリフトを達成しています。
インテリアはシックなブラックを基調にまとめられており、レカロシートや随所にあしらわれた赤いステッチ加飾、アルカンターラ巻センターマーカー付きステアリングやメーター画面なども専用デザインとなり、ドライバーの高揚感を誘う仕様となっています。
パワートレインは専用チューニングを施した、3.0リッターV6ツインターボエンジン(VR30DDTT)に、トルコン付き9速ATを組み合わせます。パドルシフトで変速可能な9速ATは、クラッチ板の枚数を増やしたことにより、ノーマルモデルより変速スピードと耐久性が向上しています。
馬力はノーマルモデルの405PSから15PS向上させ、420PSになっている他、トルクも475N・mから520N・mに引き上げられています。カタログ燃費(WLTCモード)は9.2km/Lですが、馬力やトルクから考えると妥当でしょう。
車両本体価格(消費税込み)は930万2700円です。
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ネット上では、フェアレディZ NISMOに対して「軽自動車じゃなくて、こういった尖ったクルマがもっと話題になってほしいし、国内で売れてほしいね」や「申し込んでみようかな」といった期待する声がありました。
また「Z NISMOを街で見たことがない。本当に売っているのか」と、2024年モデルのオーナーがプレミアム感を感じずにはいられない声もありました。
フェアレディZ NISMOは比較的高額で、販売台数も限られているため、決して万人が手にできるクルマではありません。また、気候変動問題に敏感な昨今のトレンドに逆行するようなクルマとも言えるでしょう。
しかし、こういったハイパフォーマンスモデルこそ、車両開発が進んだり、同メーカーの他のクルマのイメージが向上する要因となります。
街でフェアレディZ NISMOを見かけた際には「希少車種を見られてラッキー」と思うと、このモデルへの興味がより沸いてくるかもしれません。
Writer: 廣石健悟
1985年長野県生まれ。鉄鋼系物流会社や半導体パッケージメーカーの技術者を経てフリーライターとして独立。19歳で自動車に興味を持って以来、国産車を中心にさまざまな情報収集をしている。これまで乗り継いだ3台のクルマはすべてMT車。4台目となる現在の愛車はマツダ アテンザセダン(6速MT)










































