日産「斬新ブルーバード」実車を初公開! 昭和の「小さな高級車」を“令和のヤング仕様”に大胆カスタム! 日産校が発表した「最新モデル」“ブルーバード・極”がスゴイ!

日産・自動車大学校は「東京オートサロン2025」にて、「ブルーバード・極(きわみ)」というカスタムカーを出展しました。一体どのようなクルマなのでしょうか。

日産の「ブルーバード・極」初公開!

 日産・自動車大学校は、2025年1月に開催された「東京オートサロン2025」にて「ブルーバード・極(きわみ)」というカスタムカーを出展し、多くの注目を集めました。
 
 このブルーバード・極とは、一体どのようなクルマなのでしょうか。

日産の「ブルーバード・極」初公開!
日産の「ブルーバード・極」初公開!

 ブルーバード・極は、日産グループの自動車整備専門学校である日産・自動車大学校の学生が、かつて日産が販売していた「ブルーバード」を現代の若者向けにアレンジしたカスタムカー。

 ベース車となっているのは1989年式の7代目で、その中でも最上級モデルだった「ブルーバードマキシマ」です。

 このブルーバードマキシマは、センターピラーレス構造を採用した4ドアハードトップボディを採用し、パワーユニットにはV型6気筒エンジンを搭載。

 高級感と広い室内空間を実現したことから、当時非常に高い人気を誇ったクルマでした。

 そんなブルバードマキシマをベースに、日産・自動車大学校の学生は「ラグジュアリー and スポーツ」をコンセプトに掲げ、同世代の若年層が楽しめるクルマにするべくカスタムを施しました。

 同車の制作を担当した学生は、以下のように語ります。

「豪華な内外装とスポーティな走行性能を発揮するモデルを目指して、自分の愛車を作り上げるような思いで開発しました。

 また、私たちの世代はクルマのミーティングにも積極的に参加するので、そのような場においても目立つクルマを目指しています。

 当初はベース車に『サニトラ』や『R30型スカイライン』も候補として挙がりましたが、高級感があり、さらにV6エンジンを搭載する四角いセダンという点に魅力を感じたため、ブルーバードマキシマを選んでいます」

 このカスタムカーの名称にある「極」とは、日産ならではのDNAを活かしたクルマの楽しさを表現し、外装・内装・走りのすべてを極めたいという思いから命名したとのこと。

 その名の通り、すべてにおいてクルマ好きの極みを追求した1台となりました。

 完成したクルマの内容としては、まずボディカラーに「オーロラフレアブルーパール」を採用。

 上記の色は日産のカスタムブランドである「AUTECH(オーテック)」が使用する専用カラーで、神奈川県茅ヶ崎市(湘南エリア)の海や青空が由来です。

 カラー選択の際は、先述した開発コンセプトやターゲット層をイメージしており、活動的かつ若々しい雰囲気が出せたといいます。

 エクステリアは、大きく盛り上がった前後フェンダーで目を引きつつも、実際には車体の最大幅から10mm程度しか張り出していないのがポイント。

 フェンダーがワイドになったことで後部ドアの周辺に段差が生じましたが、これはドアを肉盛りすることで違和感なく自然に馴染ませています。

 また、フェンダーの張り出し部にダクトを設けてスポーティなデザインに仕上げている点も、ブルーバード・極の見どころです。

 リアに装着しているスポイラーは、いわゆる旧車カスタムに用いられる大きなものを装着してしまうと、イメージした上品さが出せないと判断。

 そのため、小ぶりでさり気ないタイプを採用しました。

 溶接で製作したマフラーもあえて大きすぎない砲弾型をチョイスし、ベース車であるブルーバードマキシマが販売されていた当時の雰囲気を醸し出しています。

 上記で解説した点以外は、基本的にベース車の良さをそのまま活かしており、例えばインテリアのカスタムはナルディステアリングやロールケージの装着など、走行性能を追求する程度。

 ベロア調の上品なシートやカセットデッキは、意図的に残したといいます。

 そんな同車の制作にあたって大変だった点について、担当の学生は以下のように語ります。

「フェンダーをワイド化したことによる後部ドア周辺の段差は解消できましたが、その分フェンダーの面出しには苦労しました。

 また、サイドスカートは当初FRP素材を使用していましたが、熱で変形してしまったので代わりに木材を削って合わせました。

 そのほか、リアフェンダーの形状とピッタリ合わせた部分にも注目していただけると幸いです」

※ ※ ※

 ブルバードマキシマをベースに、若年層が楽しめるクルマへとカスタムして作られた、ブルーバード・極。

 最近のクルマには少ない角張ったデザインは、結果として今の若年層の目には逆に新鮮に映っているようです。

 今回のカスタムは、ブルーバードマキシマが新車販売されていた当時を知る、40代から50代の来場者からも好評を得ており、1台のクルマを通じて違う世代同士が結び付くことにもなりました。

【画像】超カッコイイ! これが日産の「斬新ブルーバード」です! 画像で見る(26枚)

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