軽自動車だから「軽油」!? 誤“給油”はなぜ起こる? 間違って入れてしまったら「どうなる」のか

もし誤給油をしてしまった場合どうすれば良いのか

 この燃料の特性の違いは、ガソリンエンジンに軽油を入れてしまったときの問題に直結します。

 ガソリン車に誤って軽油を入れてしまうと、加速が鈍く力が出なくなり、マフラーからは黒煙を吐き出し、やがてエンジン停止に至ります。

[画像はイメージです]
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 逆にディーゼル車にガソリンを入れてしまうと、マフラーからは白煙が出て、同じくやがてエンジン停止に至ります。

 もし誤給油をしてしまった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。

 エンジンを掛ける前なら、燃料タンクから燃料を抜き洗浄したうえで、正しい燃料を入れることで解決します。

 これはガソリン車、ディーゼル車ともに同じです。

 しかし誤給油に気付かずエンジンをかけて走行してしまい、エンジンが停止してしまった場合は大変です。

 特に燃料タンクからエンジンまでの燃料パイプの洗浄が必要なうえ、燃料ポンプ、インジェクター(燃料噴射装置)などのパーツは基本的に交換となります。

 修理代は車種により大きな開きがありますが、10万円以上の高額出費は覚悟したほうが良いでしょう。

※ ※ ※

 軽自動車に誤って軽油を入れてしまうもうひとつの要因として考えられるのが、自動車教習所で給油方法を教えていない(教えることになっていない)ということがあります。

 教官によってはエンジン種別別の燃料について話すこともあるかもしれませんが、教本に書かれていない事項のため、全員に周知させることは難しいでしょう。

 ガソリンスタンドの給油ノズルは、軽油は緑、レギュラーは赤、ハイオクは黄色と決まっています。

 もしガソリンスタンドで軽自動車に緑のノズルを突っ込もうとしていている人を見かけたら、すぐに注意してあげましょう。

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Writer: 佐藤 亨

自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

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