高速のSA・PAで「普通車用の駐車スペース」が空いていませんでした。「大型車スペース」に止めている人が結構いますが、問題ないのでしょうか。

増える普通車の「迷惑駐車」 どう対策している?

 大型車ドライバーのオアシスを奪う普通車の「迷惑駐車」について近年、トラックドライバーの「働き方改革」により、その問題が顕在化しています。

 政府は2018年6月の「働き方改革関連法」に基づき、自動車の運転業務の時間外労働について改正しました。2024年4月より年960時間(休日労働含まず)の上限規制が適用されています。

 あわせて、厚生労働省がトラックドライバーの拘束時間を定めた「改善基準告示」(貨物 自動車運送事業法に基づく行政処分の対象)により、拘束時間の短縮が強化されました。

 つまり、運送会社はドライバーに対して、これまで以上に適切な休憩を取らせないと、罰則が下るようになったのです。

駐車枠の選択はルールはないものの、常識を守りましょう[画像:PITXA]
駐車枠の選択はルールはないものの、常識を守りましょう[画像:PITXA]

 これに対し、各高速道路会社は駐車スペース不足に対する対策として、駐車スペースのレイアウト変更や園地部の駐車場化など、既存区域内で駐車場の駐車容量を増加させています。

 具体例として、東北自動車道の佐野SA(下り線)では、平日お昼の時間帯を中心に大型車駐車スペース不足が問題視されていました。そこで、対策として大型車の駐車可能台数を約1.6倍に拡充したのです。

 以後、2018年の拡充着手から2022年まで約3000台分を拡充し、全国合計約3万台分を確保しています。現在も引き続き拡充工事を実施中です。

 しかし、そもそも駐車枠を増やしたとして、マナー違反のドライバーがいては、状況は変わりません。

 大型車ドライバーの安全はもちろん、大きな事故なく道路を利用し、さらには物流の円滑化を図るためにも、一刻も早く、こうした迷惑駐車の取り締まりが求められます。

※ ※ ※

 身障者用駐車スペースや高齢者用スペースに、止める点についても似ています。

 特に法律で定められているわけではありませんが、どちらにも該当しないのにもかかわらず止めてしまうのは、れっきとしたマナー違反。

 自分の所有地でない限り、駐車スペースを含めた道路は皆が使うものです。それあたかも自分のもののように振る舞うのは、やはり周囲に嫌がられるものです。

 クルマであっても社会と同じです。周りに嫌な思いをさせないように、思いやりをもってハンドルを握りましょう。

執筆者:TSUMUJI Writing Studio(ヒロ)

【画像】「えっ…」 これが「最強の免許証」です!(26枚)

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

1 2

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー