1360馬力! 日産が「次期GT-R」公開していた!? 「R36型」を予言する「ハイパーフォース」どんなモデル?

日産のスーパースポーツ「GT-R」は、現行モデル(R35型)が2025年に生産終了となりますが、次期型(R36型)を示唆するコンセプトモデルが公開されています。一体どのようなモデルなのでしょうか。

「究極のスーパースポーツEV」を目指した1台

「GT-R」は、日産が世界に誇るスーパースポーツモデルです。
 
 しかし、「究極のドライビングプレジャーの追求」を掲げて開発された現行の「R35型」は2025年で販売が終了することが発表されています。
 
 そうなると、次の「R36型」がどのようなモデルになるのか気になるところですが、ある1台のコンセプトモデルが「次のGT-Rなのでは」と注目が集まっています。

「ニッサン ハイパーフォース」
「ニッサン ハイパーフォース」

 それが2023年に公開された「ニッサン ハイパーフォース」です。

 ハイパーフォースは、日産が「ジャパンモビリティショー2023」で世界初公開したEVコンセプトカーです。

 このとき、日産は全部で5台のコンセプトカーをお披露目しましたが、トリを飾る形で最後に登場したのがこのクルマでした。

 日産はハイパーフォースについて、「究極のドライビングプレジャーを追求しながら、高い環境性能と日常での快適性を兼ね備えた次世代の高性能スーパーカー」と紹介しており、なかでも注目を集めたのはスタイリングです。

 フロントのアンダー部分が前方にせり出た個性的なフォルムですが、グリルのセンター部分には白と赤で構成されたエンブレムを表示。

 さらにリアのコンビネーションランプは丸目4灯が採用されており、正式に「GT-Rの後継」という発表はなかったものの、どう見ても「GT-R」にしか見えないエクステリアデザインになっていました。

 そんなハイパーフォースは、走行性能を高めるため、パワートレインには最高1360馬力を生み出す1000kWの高出力モーターを採用。全固体電池と組み合わせることにより、高出力化と最適な重量バランスの調整を実現しました。

 また、車体の各部位にカーボンを使用して、軽量化も実施しています。

 さらに、高出力のパワーでも快適な運転が楽しめるよう、足回りはNISMOと開発した特製のサスペンションを装備。

 フロントとリアに配置した2つのモーターとブレーキを統合して制御する車両制御技術「e-4ORCE」を採用することで、路面状況に応じた最適なパワーバランスに調整します。

 加えて、NISMOと共同開発した空力設計も、ダウンフォースを高め、強力なコーナリング性能を生み出すポイントです。特に二段式のフロントボンネット、リアディフューザーは、高い冷却性能も兼ね備えていました。

 面白い機能としては、AR・VR機能を備えた専用ヘルメットを用いた「ゲームシミュレーターモード」が挙げられます。

 専用ヘルメットは、通常のヘルメットとしても利用できますが、VR用ブラインドシールドを使用すればバーチャル空間でタイムアタックや対戦プレイすることが可能。ほかにも、サーキットでARモードを使用すると、他のドライバーのゴーストをシールドに表示できました。

※ ※ ※

「究極のスーパースポーツEV」を目指したというハイパーフォースですが、エンブレムや丸目4灯のデザインだったことで、次期GT-Rになるのではと予想されています。

 果たして次期GT-RはEVとして登場するのか、それともデザインのみが採用されるのか、はたまた全く別物になるのか。今後の動きが注目されます。

【画像】カッコいい! これがまるで“次期GT-R”な「ハイパーフォース」です! 画像を見る

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Writer: 大西トタン@dcp

(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。

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