『1度は行ってみたい!』 大自然に包まれる屋久島! レクサス「RZ450e」で巡るラグジュアリー旅… 癒しのドライブで感じたモノとは

屋久島の旅…最終日は?

 三日目の最終日、チェックアウト後に向かったのは3時の方向にある「本坊酒造」です。1872年に南薩摩の地位で製綿業としてスタート。

 酒造りは1909年からで、現在は鹿児島、山梨、長野と3つの地域の土地の風土を活かした焼酎、ウイスキー、ワイン、リキュール、スピリッツなどを製造。

 屋久島の蔵は1960年から地域の資源(屋久島の水は超軟水で飲むとまろやか)を活用した焼酎を製造しています。

 その特徴は昔ながらの手作りにこだわっている事です。焼酎づくりの要となる麹は、昔ながらも麹室の中で人の手によって丹念に造られ、和甕でもろみの発酵が行われます。

 今回は偶然にも麦の蒸し→混ぜ合わせ(一次仕込み)を見学できましたが、混ぜ合わせると同時に大きな泡がブクブクと音を立てて発酵(酵母のささやき声を言うそうです)。

 上手に発酵させるにはしっかり混ぜることが重要ですが、簡単そうに混ぜているように見えますが、試させてもらうと全然うまくいかず、ここにも“技”があるんだなと。

1872年に南薩摩の地位で製綿業としてスタートした「本坊酒造」。今回は偶然にも麦の蒸し→混ぜ合わせ(一次仕込み)を見学できた
1872年に南薩摩の地位で製綿業としてスタートした「本坊酒造」。今回は偶然にも麦の蒸し→混ぜ合わせ(一次仕込み)を見学できた

 このように屋久島の蔵は人の“手”、人の“技”を活かした少量生産による焼酎づくり特徴ですが、ここでの技術やノウハウを大量生産品に、更には別の種類のお酒にも活かされていると言います。

 ちなみ屋久島の蔵の所長・冨追英明さんは、ここに来る前はウイスキーづくりのエキスパートだったそうです。

 更に今回は蔵の東側に建てられたウイスキーのエイジングセラーも見学されていただきましたここでは信州(駒ヶ岳)、鹿児島(津貫)で蒸留した原酒を屋久島の雄大な自然環境の中で熟成というわけです。

 豊富な雨量、温暖な気候、そして海からの潮風の中で眠らせることで、味や香りは大きく変化するそうです。

 加えて、熟成させる樽の種類によっても同様の変化があり、セラーの中には様々な組み合わせがありました(屋久杉を使った樽で熟成しているモノも)。

お酒づくりの見学や屋久杉の磨き体験を堪能
お酒づくりの見学や屋久杉の磨き体験を堪能

 ちなみに初日の夜に飲んだ「MARS The Y.A」のY.Aの意味は「屋久島エイジング」です。

 このように本坊酒造の酒づくりは「継承」と「進化」に加えて、お酒の種類を超えた「クロスオーバー」まで実践しているんだなと。

 今回、色々なお話を聞いていると、酒づくりとクルマづくりはとても似ているように感じました。

「熟成=道がクルマを鍛える」、「技術やノウハウの共有:モータースポーツを量産車開発に活用」、「クロスオーバー:色々な役割の人が混ざるとイノベーションが生まれる」、モノづくりにこだわると、目指す所は一緒なんだな……と。

 ぜひ、自動車メーカーのエンジニアの方は、屋久島に来たら必ず寄って欲しい所です。

 続いて向かったのは、本坊酒造の近くにある「YAKUSUGI BLESS」です。

 屋久杉は現在、伐採が禁止されています貴重な存在だからこそ大切に活用するために、これまでのお土産に留まらない商品を生み出しているお店です。

 ここで体験したのは屋久杉の端材をヤスリで磨いてお香立て/一輪挿し/キーホルダーなどをつくり上げる「屋久杉磨き体験」。

 筆者はお香立てをつくりましたが、最初は単なる木の塊でしたが、磨くほどにこれまで隠れていた木目が浮かびだす上に、まるでニスやワックスをかけたかのように光沢が生まれるなど、木の奥深さを自分の手で感じとれる体験でした。

 ただ磨きに没頭しすぎると、予定の時刻は軽くオーバーするので気をつけて。

屋久島をレクサスの“聖地”にしてもいいと思った
屋久島をレクサスの“聖地”にしてもいいと思った

 そして、屋久島空港でこの旅はフィニッシュ。2泊3日、かなり駆け足で屋久島を満喫しましたが、その感想は「体は疲労感があるけど、心は休まった」です。

 恐らく、その理由の一つは屋久島の様々なスポットは「動」ではなく「静」を感じるモノで、時の流れが相対的にゆっくりに感じた事。

 もう一つは屋久島の自然はアドレナリンが沸くようなワクワクより精神が安定するような安らぎ/落ちつきが強かった事でしょう。

 屋久島はパワースポットだと言われますが、心が休まる→気持ちがリセット→前向きになれる→新たな力が生まれる→いい方向に向かう……のかなと。

 もちろんそこにはRZ450eもサポートしているのかなと。他のBEVと比べると主張やインパクトは控えめですが、乗ると昔から乗っていたかのようなフィット感と落ち着きを感じます。

 レクサスのブランドホルダーである豊田章男氏は「本物を知る人が最後にたどりつくブランドでありたい」と語っていますが、最後にたどり着く……の本質は、インパクトではなくどこかホッとする安らぎ/落ち着きだと思っています。

 そういう意味では、レクサスと屋久島、どこか共通性があるような気がします。更に電動化の親和性も含めると、個人的にはここをレクサスの“聖地”にしてもいいと思ったくらいです。

【画像】レクサスが提案する屋久島の旅ってどんな感じ?(30枚以上)

トヨタが提案する救急車発見技術がスゴすぎる!

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Writer: 山本シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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