9500万円! 全長6.2mのトヨタ超高級セダン「センチュリー・ロイヤル」が凄い! 超ロングボディに「観音開きドア」採用した最新“御料車”の姿とは!
トヨタの最高級車としては「センチュリー」が有名ですが、更に上格となる「やんごとなきモデル」が存在します。
「センチュリー」を超える「最高峰のクルマ」とは
トヨタの最高級車として知られる大型セダンおよびSUVの「センチュリー」ですが、さらに格上に位置する「センチュリー・ロイヤル」というモデルが存在します。
なかなかお目にかかれない“特別なクルマ”といえる同車は、一体どのようなモデルなのでしょうか。
このセンチュリー・ロイヤルとは、日本の皇室が公式な場で使用する「御料車」で、とくに格式高い公的行事でのみ姿を表す珍しいクルマです。
2006年から2008年にトヨタが製造し、日産の「プリンスロイヤル」の後継車として宮内庁に納入されました。
センチュリー・ロイヤルの誕生した経緯としては、プリンスロイヤルが長年の使用によって老朽化してしまったことが挙げられます。
そのため後継モデルが必要となったのですが、これを日産が辞退したため、代わりにトヨタが新しい御料車を作ることになったのです。
そしてすでに登場していた2代目センチュリーをベースに、御料車の開発が進められ、センチュリー・ロイヤルが誕生しました。
センチュリー・ロイヤルの特徴は、全長6155mm×全幅2050mm×高さ1780mmという飛び抜けて大きなボディサイズや、3列シートを搭載した8人乗りという点。
また窓ガラスは強化防弾仕様で、ドアは観音開き。後部座席からの乗り降りのしやすさを考慮し、室内の床が可能な限り下げられているのも特徴です。
乗車した皇族の姿がよく見えるよう、室内高と窓はかなり大きく、伝統と気品が感じられるデザインを採用したことで、ベースのセンチュリーとは大きく異なるスタイリングになりました。
パワーユニットは総排気量4996ccということしか明らかになっていませんが、これは2代目センチュリーの搭載する国産唯一のV型12気筒エンジンと同じ総排気量。
このことから、センチュリー・ロイヤルはV型12気筒エンジンを搭載されていると考えられています。
インテリアには、和紙や毛織物、御影石などが使われ、前後のシートで異なる素材が使用されるなど、最高級クラスのリムジンにふさわしい設計が施されています。
さらに、天皇皇后両陛下が伊勢神宮に参拝される際に必要な「八尺瓊勾玉」や「草那藝之大刀」の台座を設置可能という点も、センチュリー・ロイヤルならではの設計です。
ボディカラーはブラックのみで、「標準車」の車両価格(消費税込)は5250万円、防弾性能を強化した国賓接遇用の「特装車」は9450万円。
ただしもちろん、一般ユーザー向けの販売はされていません。
このクルマは、安全性と視認性を高めつつ、伝統と気品を兼ね備えた、日本の頂点を極める最高峰のクルマなのです。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。