約250万円! ホンダ新型「フリード」最安グレードは「買い」!? シエンタ最安モデルよりも「40万円以上高い」理由とは

最安「エアー」と上級「エアーEX」の違いとは

 エアーとエアーEX・クロスターの主な装備差は、先進安全技術では全車に最新の運転支援機能「ホンダセンシング」を採用していますが、「ブラインドスポットインフォメーション」などの一部機能が備わらないのと、シート地が上質になるかどうかの差があります。

 また後席用のクーラー、運転席&助手席シートバックのUSB充電口、本革巻のステアリングホイール&セレクトレバー、アルミホイールといった装備がエアーには備わりません。

 これらの装備差が18万9000円。その装備の違いに必要性を感じなければ、最安の“素”エアーを選んでも問題なさそうです。

ライバルのトヨタ「シエンタ」と比較する場合には実車の使い勝手チェックも重要なポイントとなります[写真は「フリード AIR e:HEV」]
ライバルのトヨタ「シエンタ」と比較する場合には実車の使い勝手チェックも重要なポイントとなります[写真は「フリード AIR e:HEV」]

 ガソリン車とe:HEVは、価格差が約35万円と大きく、コスト最優先と考えるならガソリン車が選択肢となるでしょう。

 ホンダが新型フリード発売1か月後に発表した受注状況では、累計3万8000台という絶好調なスタートを切り、そのうちe:HEVの販売構成比は83%を占めているといいます。

 グレード別販売構成費では、e:HEV エアーEXが最も多い55%と過半数超え。素のエアーはガソリン車が2%、e:HEVが3%と最も少ないマイノリティでした。

 どのメーカーでも初期受注では上級グレードに人気が集中する傾向にあるため、結論付けるのはまだ早いかもしれません。

 なお、国内コンパクトミニバン市場で唯一のライバルとなるトヨタ「シエンタ」を見てみると、203万5200円(7人乗り・ガソリン車)からで、フリードと比べグッと割安に映ります。

 ただしシエンタは3つのグレードが設定されており、最安モデルはベーシックな「X」です。

 フリードは、エアーでも後席両側パワースライドドアが標準装備ですが、シエンタのXは助手席側のみがパワースライドドアとなるなど装備が簡素なほか、ボディカラーの選択肢も限定的となり、やや選びにくさがあります。

 40万円以上の価格差は納得できるところで、装備面で考えるとシエンタの中間グレード「G」(237万7500円:ガソリン・FF)や上級グレード「Z」(264万6600円:ガソリン・FF)と比較すべき対象となります。

※ ※ ※

 こうした机上の比較だけでなく、購入する際には必ず販売店でそれぞれライバル2モデルの実車を確認することをオススメします。

 コンパクトなボディのなかに機能性を詰め込んだ両モデルですが、ホンダとトヨタの設計思想の違いが明確に浮かび上がるのが面白いところ。

 実際に所有した後のことを思い浮かべながら、シートアレンジや荷室の使い勝手などをしっかり試してみる必要があります。

 なかでも3列目シートを多用するというユーザーには、シエンタに比べ全体的に室内空間に余裕のある新型フリードが向いているでしょう。

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