わずか4点で「免許取り消し」に!? 恐怖の「下がってくる処分ハードル」どう回避する!? 免停まみれの「違反常習者」が「絶対にやってはいけないこと」とは
地獄の「下がってくる処分ハードル」を避けるのに「もっとも大切」なことは!?
かつて筆者(佐藤 亨)が免許更新時の講習を受けているとき(あってはならぬ交通違反を筆者が犯したためなのですが)、教員が「一度、免許停止になると、それ以降”免停の沼”にハマってしまい、免許取消になるケースがまあまあ多いので特に注意を」という話をしていました。
例えば、前歴0回の人が一時不停止、イエローカット(通行区分違反)、20~25km/hの速度違反など、2点の軽微な違反(道交法では、違反点数1ないし2点は軽微な違反としています)を3回繰り返すと、累積6点となり30日の免許停止処分となります。
前歴1回の人は、累積4点以上で免停となり、軽微な違反2回で即60日免停となってしまいます。また、累積10点以上で免許取消になってしまいます。
前歴2回となると累積2点で免停、累積5点で免許取消となります。軽微な違反たった1回でも即90日免停となり得ます。オービスを光らせるようなスピード違反をすれば、そこで免許取消になってしまいます。
前歴3回以上になると、前歴2回と変わらず累積2点で免停(前歴3回は120日免停、前歴4回以上は150日免停)となり、累積4点で免許取消になります。
そうなると「一時不停止」と「時速20km以上25km未満の速度違反」の違反をやらかしただけで、累計4点。あっという間に免許取消になってしまいます。
もっとも、「あっという間」と言いましたが、善良な一般ドライバーはこのような違反を一度たりともしないのが当たり前だということに留意が必要です。
「免停の沼」にハマるかどうかのターニングポイントは「最初の免停後の1年間」です。この期間、無事故無違反で過ごせるかどうかが重要です。
累積違反点数も免停前歴も、3年を超えた昔のものから消えていきます。しかし1年間無事故無違反であれば、累積違反点数は「一気に0点リセット」され、免停前歴も「一気に0件リセット」されるのです。
免停前歴は厳密に言えば、講習や手続き上の前歴は3年間残ります。しかし「再免停や免許取り消しへのハードルが下がる」という緊急事態は、1年間無事故無違反によるリセットで、とりあえず避けられることとなります。
しかしそれができず、最初の免停後1年以内に、うっかり2点の違反をしてしまったら、次の違反で2回目の免停へのリーチがかかります。とにかく絶対に2回目の免停にならないよう安全運転に徹しなければなりません。
「意外にこんなことで免許取消になるケース」とは、一度免停になった3年以内の1年の間に軽微な違反を2回→2回目の免停→その後3年以内の1年の間に軽微な違反2回→免許取消という場合でした。
冒頭で申し上げたとおり、交通違反・事故は絶対にないように法令遵守・安全運転をするべきですが、「うっかり」違反をしてしまったら、その後1年間は慎重に慎重を重ねて累積違反を積み上げないようにすることが肝心です。どうぞ安全運転で!
たまたま運よくずっと検挙されていなかっただけの人のような……。
>「うっかり」違反をしてしまった
実際はほぼ「意図的」違反しょ。初めての道で、時間指定の規制などの標識がみづらいところにあるとかある程度特殊なケースなら、うっかりといえなくもないが、いつもの道で、うっかり違反はしません(初めての道でも、時間指定で規制されているわけでもない<道路をみればわかる>ような規制を無視するのはうっかりとはいえん。一時停止とか一方通行とか、標識以外からもわかるよね)
もし本当にうっかりで「うっかり10キロオーバーではしりました」「うっかり歩道をはしりました」「うっかり信号無視をしました」「うっかり寝ている人をみおとしました」「うっかり一時停止無視をしました」「うっかり歩行者をはねころしました」「うっかり右左折で徐行しませんでした」「うっかり駐車場で暴走運転しました」「うっかり飲酒運転しました」なんて人はハンドル握っちゃアカン。どれもいつもやっている運転していたら、警察がいたり人がいたりしていたってだけでしょ。いつも通り運転が「うっかり」の人は、免許返納しないと。