東京オートサロン2018、日本のカスタムカーの印象は? 外国人プレスに聞いてみた
海外から熱狂的なオートサロンファンも
アメリカの自動車メディア、スピードハンターズ(http://www.speedhunters.com/)の記者は、「NATS(日本自動車大学校)の車が楽しいね。毎回オートサロンに来るとNATSのブースを一番に訪れる。学生たち、若者たちの発想が非常に斬新で、とらわれるものがないって素晴らしいことだ思う。
もちろん今年もNATSのブースに出展された様々なカスタムカーは素晴らしかったが、私が最も印象に残ったのはTRUSTブースに出展された『日産パトロール』(日本名日産サファリ)だ。※サファリは日本国内では2007年に生産終了。海外向けには生産&輸出が続けられている
トラストはドバイの日産からこの車を送ってもらい、そして日本でチューニングをし、特別に開発された美しいボディキットを装着してオートサロンに出展した。目指すは2000HPのスーパーチューンで、現在開発の真っ最中とのこと。
今年中に完成して、再びドバイに送り返す予定らしい。ボンネットから飛び出たタービンがスゴイ。そしてエンジンチューニングもすごいがボディキットの美しさも印象的である」と語りました。
カナダ出身のフォトジャーナリストのAlainさんは、「仕事でオートサロンに来るようになったのは今回が3回目。それまではゲストとして何度も来ているよ。カナダではホンダ、トヨタの人気がスゴイからね。
今年、印象に残ったのはTOYOTA GAZOO Racingから出展された『GRスーパースポーツコンセプト』これは本当に夢のある素晴らしい車だね。
それからホンダブースもいいね。日本人初の優勝を遂げたマシン『Dallara DW12』(Andretti Autosport 佐藤琢磨選手 第101回インディ500優勝マシン)を間近に見られたことも感動的だった。
カナダでは、『15年ルール』(製造から15年経過すればハンドル位置や排ガス規制などすべての規制が撤廃され右ハンドルの日本車であってもカナダ国内での流通、販売、使用が可能になる)にみんなワクワクしているよ(笑)
毎年、日本から新たに輸入が許される90年代の日本車をすごく楽しみにしている。カスタムのベース車としても待ち遠しいよ」と話てくれました。
今や、ドイツ・エッセンモーターショー、アメリカSEMAショウと並んで世界3大カスタム&チューニングカーショーに位置づけられる、東京オートサロン。今後ますます国際的なショーとして人気が高まっていきそうですね。
【了】
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。