広島~岡山「無料で信号ゼロ」実現!? 壮大な「倉敷福山道路」が整備進行中 “大渋滞”国道2号をスルーする「悲願の高規格道路」どこまで進んだのか
広島~岡山県境付近に、全長55kmにもおよぶ高規格道路「倉敷福山道路」が計画・整備されています。どこまで完成したのでしょうか。
広島~岡山県境「無料で信号ゼロ」実現!?
広島県と岡山県の県境地帯の国道2号は、大動脈でありながら旧態依然とした2車線道路のままで、慢性的な渋滞を抱えています。
そこで、信号ゼロの高架道路をふくむ高規格道路を整備するのが、全長55kmにもおよぶ「倉敷福山道路」の計画です。どこまで完成したのでしょうか。
●福山道路(延長16.5km)
尾道方面から続いてきた「赤坂バイパス」の延長となるものです。
笠岡市内までの16.5kmのうち、西側の3.3km(赤坂IC~長和IC)が2001年に事業化しているのみです。あまりにも気の遠くなるような状況なため、2024年6月に、福山市をはじめとする9市町が、整備促進期成同盟会を設立。国に対し、残りの工区も早期に事業化するよう要望をはじめています。
わずかな事業化済み区間では、すでに橋脚がニョキニョキと立ち並び、一部では橋桁も架かってきています。開通予定はまだ発表されていません。
●笠岡バイパス(延長7.6km)
福山道路の延長線上として、笠岡西IC~笠岡東ICをむすびます。国道2号やJR山陽本線とは大きくルートが異なり、南側の広大な干拓地を回り込むように抜けていきます。
現在は側道部が暫定開通していますが、あくまで完成形は「信号ゼロの盛土高架」です。工事が着々と進行し、2025年度に完成予定となっていましたが、盛土に変状が見られたことから、延期が確実となっています。
●玉島・笠岡道路(延長13.9km)
笠岡東ICから里庄・鴨方・浅口金光ICを経て、玉島西ICで玉島バイパスへ直結するものです。国道2号の1.5kmほど南側を並行し、信号ゼロで抜けていきます。
このうち、東側の4.5km(浅口金光~玉島西)が2015年に開通済み。残りは2025年度に完成予定となっていましたが、やはりこちらも土工などで想定外の時間を要しており、2026年度に延期すると発表されたばかりです。
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ともかく旧態依然とした国道2号が、地域交通と中距離移動のドライバーを悩ませてきました。悲願の「信号ゼロ」に向けて、ひとまず「笠岡~玉島」は、全線開通が見えてきている状況で、あとは予定通りに進むかどうかです。
ほとんど進んでいないのが福山市内の「福山道路」ですが、今年の期成同盟会設立で、さっそく次年度以降から何らかのアクションが見えてくるかもしれません。
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