クルマに「お正月飾り」なぜ減少? 正月「風物詩」に「面倒くさい」の声も… 専門店に聞く付けない理由とは
かつての風物詩だが…なぜ「しめ縄」飾る人は減少した?
では、なぜしめ飾りを付ける人は減っているのでしょうか。
まず挙げられるのは、しめ飾りの処分に困るという意見です。
しめ飾りを含め、正月飾りは神社で処分することが基本で、神社の場合はお焚き上げを行っているところに持っていき処分してもらうことになります。
近くにお焚き上げをしている神社がない場合は自宅で処分することもできます。
その場合、自治体に従って分別をする必要やお清めをするかどうかを考えるとやや面倒だと思う人もいるようです。
またクルマに対する意識の変化という意見もあり、前出の担当者は次のように話します。
「都内では若年層の人はクルマを持たない人も多いのでしめ飾りをあまり購入されないのではないのでしょうか。
一方で、昭和に比べてクルマ自体は当たり前になったことや、処分のことを考えると、わざわざ飾りを付ける人もいなくなったような体感があります」

クルマのフロントにしめ飾りをつける文化は薄れてきていますが、近年ではクルマの中に正月飾りを付けている人もいるようです。
例えば、吸盤や紐がついているもの、デザイン性の高いものなど様々なものがあり、手軽に飾ることができます。
また、スーパーやホームセンターだけでなく、100円ショップやネットでも取り扱いがあるので、簡単に購入できるのも利点です。
そして、一般車では正月飾りを付けているクルマは減っているものの、バスやタクシーにはついている姿を見る人も多いようです。
無事故無違反や交通安全、千客万来を願って付ける会社も多いようで、専門店にはバスやタクシー会社からの注文は一定数あると言います。
なお最近では車内に付ける小さいサイズのしめ飾りであれば、取り付けや片付けの手間を省け、走行中に落下する恐れがありません。しかし、車内に付けるしめ飾りには注意点があります。
実際に「道路運送車両の保安基準第29条」では、フロントガラスや運転席および助手席の窓に車検シールなど許可されたもの以外を貼ることが禁止されています。
そのため、つるひもタイプや吸盤タイプのしめ飾りは、運転中に邪魔にならないところに付けるようにしましょう。
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新年を祝う縁起物のしめ飾り。昔は当たり前に飾っていたようですが、近年ではほとんど見かけなくなりました。
タクシーやバスでは飾りをつけている姿を見ることができるかもしれません。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。
















