車の「タイヤチェーン」なぜ“都市部”でも必要? 「スタッドレス装着」でも「必須」の場合も! 本格“冬シーズン”到来で準備したいこととは

非降雪エリアのドライバーこそ持っておきたい「タイヤチェーン」

 一方、ほとんど降雪が無い地域のドライバーにとっては、そもそも“滑り止め”について意識しない人が多いかもしれません。

 ただそんな人でも、やはりタイヤチェーンは準備しておく必要があります。

積雪量はさほどではなくても、非降雪地域では大渋滞を伴う交通障害となることも[画像は2024年2月に発生した降雪時の国道246号(東京都世田谷区)の様子]
積雪量はさほどではなくても、非降雪地域では大渋滞を伴う交通障害となることも[画像は2024年2月に発生した降雪時の国道246号(東京都世田谷区)の様子]

 ニュース映像などで、東京23区内などの急坂を登坂できずに立ち往生する様子を観たことがあるはずです。

 タイヤチェーンさえあれば、避けることができたかもしれません。

 また標高の高い地域、関東の場合なら箱根や日光などへドライブをするドライバーも同様に注意が必要です。

 平地では雪が降っていなくても、山の上では急な天候の変化が発生することは良くあります。

 主要国道などでは除雪や凍結防止剤などの十分な対策がとられていても、いざ目的地のホテルや別荘地に向かう最後の山道が登れないケースもあるのです。

 このように年に数回とはいえ、降雪への備えはすべてのドライバーにとって求められるものといえます。

 例年、降雪予想が出た途端に、カー用品店のタイヤチェーンが売り切れる事態がおこります。

 タイヤチェーンは保険だと思って、早めに手に入れることが重要といえるでしょう。

※ ※ ※

 ちなみに夏用タイヤと冬用タイヤは、トレッド(接地部分)の面形状が違います。

 同じサイズであっても、タイヤチェーンが適合しない場合もあるといいます。

 さらに車種によってはタイヤとサスペンションやフェンダーの間隔が狭いため、そもそもタイヤチェーンが装着できないモデルがあります。特に輸入車では、タイヤチェーン装着を考慮されていない場合が多いです。

 このほか特殊な例としては、ハードなオフロードタイヤでタイヤチェーンが「装着不可」というケースもあります。

 不明な場合は、購入先の新車ディーラーやカー用品店などにしっかりと確認しましょう。

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