「ハコスカ」顔の「“爆速”サニトラ」!? 丸目4灯の「“伝説級”旧車デザイン」が超カッコイイ! 日産の最新パワトレ搭載「サニートラック プロジェクト」とは
旧車「サニトラ」に「最新式パワートレイン」を搭載!?
サニートラック コンセプトに搭載されたEVユニットは、日産のEV「リーフ」から移植したモーターと40kWhのリチウムイオンバッテリーで、特別にしつらえたユニットではありません。
サニートラック自体は、21世紀の現代から見ればかなりコンパクトなクルマです。
ここに現代のエンジンを載せ替えるといった場合は大変な作業になりますが、その点でEVの動力ユニット自体は小型なため、エンジンよりも移植が容易なはずです。
バッテリーは床下などの空いているスペースに配置でき、いっそ荷台に積むことさえできます。
問題となるのは、車重とパワーへの対応です。
バッテリーは重量物のため、実際に走らせるにはボディと足回りの補強・強化は必須事項でしょう。
またリーフのパワーユニットは、サニトラから見れば非常にパワフルなユニットとなります。
日産米国法人の発表によれば、ノーマルのガソリン4気筒エンジンに対し、約2倍の最高出力と3倍以上の最大トルクを発生させるといいます。
回転直後から最大トルクを出せる電動モーターに対応するため、カスタムドライブシャフトや強化タイプのリアリーフスプリングとサスペンションに換装されたほか、フロントサスペンションやフロントブレーキなどは「240SX」(S13型)用のものに刷新されています。
サニートラック コンセプトを製作したトミー・パイク氏は、次のように話します。
「サニーをEVに改造し、BREのカラーリングを施すという予想外のステップを踏むことは、日産の伝統と現代の革新に敬意を表す完璧な方法だと感じました」
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EV化することで、旧車の寿命を大幅に伸ばすことができる「EVコンバージョン」と呼ばれる手法はこれまでも世界的に行われており、今後の電動化においてもトレンドのひとつになるのではないでしょうか。
その昔、サニートラで下北半島の峠でM社のロータリークーペを、ブッチギッタ記憶がよみがえりました。