ホンダのオートバイ最上級モデル「ゴールドウイング」の歴史を振り返る
バイクにエアバッグ搭載、常識を覆すチャレンジも
いつの時代も新技術にチャレンジするゴールドウイングですが、極めつけは2007年の世界初となる量産オートバイ用エアバッグシステム搭載車「ゴールドウイング<エアバッグ>」の発売です。フロントシート前方に収納したエアバッグが、センサーによって衝撃を感知すると展開されます。
その後、エアバッグシステム搭載車は現行モデルに至っても設定され続けています。
2011年には生産拠点をアメリカ・オハイオ州から熊本製作所に変更し、デビュー40周年を迎えたこのときに「ゴールドウイング40th アニバーサリーエディション」も発売しました。
微速で前後進するウォークモードを新搭載!!
そして2018年4月にはフルモデルチェンジとなる新型ゴールドウイングが新発売されます。上下一対のアームでタイヤを支持する「ダブルウィッシュボーン式」のフロントサスペンションを新採用するなど、またしても新技術が目白押しです。
クラッチ操作とシフト操作を自動化した「7速デュアルクラッチトランスミッション」には、手元のスイッチで微速前進あるいは後退もできる「ウォークモード」も搭載。大柄な車体もこれで取り回しがラクになります。
40年以上の歴史を築いてきたゴールドウイングは、常に新技術を投入し時代を牽引してきました。この先もホンダ二輪車のフラッグシップモデルとして新しい驚きと楽しさを提供していくでしょう。
【了】
Writer: 青木タカオ(モーターサイクルジャーナリスト)
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク技術関連著書もある。