ニッサンが新型「高級SUV」を世界初公開! 10年ぶり「日本復活」なるか!? 新型「ムラーノ」が国内導入される“可能性”とは

国内導入するなら「ハイブリッド」化は必須だが

 しかしながら、パワートレインはVCターボの1種類のみの発表と、国内エクストレイルにある1.5リッターVCターボ「e-POWER」のようなハイブリッドユニットは、現時点で発表されていません。

 ちなみに米国向けエクストレイル(現地名:ローグ)も、1.5リッターVCターボエンジンのみで、電動パワートレインはラインナップされていないのが現状です。

「モダンでミニマル、そしてエレガント」を目指したという新型ムラーノの内装
「モダンでミニマル、そしてエレガント」を目指したという新型ムラーノの内装

 北米市場は、バッテリーEVに関心の高い顧客が集まる地域がある一方で、いまも大排気量のガソリンエンジンを搭載する大型ピックアップトラックが販売台数ランキングのトップ3を独占する市場です。

 そのため、そこそこ燃費が良く走りもスマートで、かつリーズナブルなこの手の純ガソリン車で十分だという判断なのでしょう。

 実際、先代(3代目)ムラーノが3.5リッターV型6気筒エンジンだったことを考えれば、現状でも十分に高効率化が図られています。

 ハイブリッド化によって得られる燃費分くらいでは車両価格アップの元は取れないことを、北米ユーザーも理解しているのかもしれません。

 とはいえ、国内のエクストレイルはe-POWERのみ。

 また国内のライバル、トヨタ「ハリアー」の主力はハイブリッドモデルであることを考えれば、新型ムラーノにもVCターボ+e-POWERを搭載すべきでしょう。

 ただ日本専用で新たにe-POWERを開発することは考えにくく、開発したとしても安いグレードでも500万円オーバーという高額SUVになってしまっては、売れ行きも見込めないはず。

 たびたび噂がのぼる次期「エルグランド」などラージクラスのFFモデルとの共用があれば、コストダウンも見込めるかもしれません。

※ ※ ※

 かつて3代目ムラーノの並行輸入車が日本の公道を走っている姿を見たことがありますが、写真で見るよりもずっと大きく、存在感があってカッコよく見えました。

 新型ムラーノも、先代モデル以上にデザインはスタイリッシュで魅力的だと思われ、ぜひとも日本でも見てみたいもの。

 およそ10年ぶりとなる日本市場での復活を大いに期待したいです。

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Writer: 吉川 賢一

日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイライン等のFR高級車の開発に従事。新型車や新技術の背景にあるストーリーや、作り手視点の面白さを伝えるため執筆中。趣味は10分の1スケールRCカーのレース参戦、クルマ模型収集、サウナなど

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