東京の新東西道路「新五日市街道」計画が進行中!? 謎の「ブツ切れ道路」が変化!? 「拝島直結」実現への道は
都内から東京西部まで伸びる「五日市街道」のバイパスとなる「新五日市街道」の整備が、少しずつ進んでいます。一体どのような道路で、どこまで工事は進んでいるのでしょうか。
多摩の「主要東西道路」
都内から東京西部まで伸びる「五日市街道」は、旧態依然とした狭い2車線道路で、生活道路の域を出ません。
そんな五日市街道のバイパスとなる「新五日市街道」の整備が、少しずつ進んでいます。
一体どのような道路で、どこまで工事は進んでいるのでしょうか。
新五日市街道は、西東京市の新青梅街道から分岐し、西武新宿線の南側をまっすぐ西進。そのまま西武拝島線と並走する形で拝島駅まで到達する計画です。拝島からあきる野市までは開通済みです。
実現すれば五日市街道のほか、北側を西進する青梅街道(新青梅街道に対して狭いほう)のバイパスにもなります。
ともかくこのエリアはまともな東西軸が皆無で、延々と生活道路が続く状況です。新五日市街道は、道路の本数を増やして、何とか東西軸の交通容量を確保したい構えとなっています。
約20kmにもおよぶ壮大な「新五日市街道」計画ですが、現時点でまともに開通している区間はほとんどありません。
いま「完成形」があるのは、3か所のブツ切れ状態の短い工区です。
●花小金井駅南側
平成初期に、駅南ロータリー整備と同時に開通したものです。都市計画に合わせて、完成形の中央分離帯つき広幅道路で建設されています。
●武蔵野美術大学北側
2017年に開通。大通りから隔絶されていた同大学にとって、南北軸である「十二小通り」(国立大和線)へのアクセスが生まれ、新青梅街道まで行きやすくなりました。
●松中団地通り
西武立川駅の北側にある松中団地のメイン道路として、約800mほどがあります。昭和時代から既に街路として完成している古い区間です。
新五日市街道が近くを通る予定になっていますが、最近そのライン上に次々と新築住宅が建てられています。ここ10年ぐらいのことですが、本当にこの道路はできるのでしょうか? 造るとしたらこの新しい住宅群を撤去することになるのですが、現場を見ると信じられません。