2024年8月2日、トヨタのオーストラリア法人は新型「ランドクルーザープラド」の発売時期および車両価格を正式に発表しています。
　
　このオーストラリア仕様の新型ランドクルーザープラドとは、日本で「ランドクルーザー250」の名で展開されているモデルですが、日本仕様とは大きく異なる特徴を備えています。

「ランドクルーザー」は、1951年に登場した通称トヨタ「ジープ（BJ型）」をルーツとし、現在では世界中で愛用されているトヨタの本格SUVです。

　そしてランドクルーザーには派生モデルとして、「フラッグシップ系」「ヘビーデューティー系」「ライトデューティー系」の3つのシリーズが展開されており、そのうちライトデューティー系を担うのがプラドです。

　今回、オーストラリア仕様の詳細が発表されたプラドは、先述のように日本では名称を変更しランドクルーザー250として販売されているモデルですが、オーストラリアでは伝統的なプラドの車名を引き続き使用しており、フルモデルチェンジを経て性能・技術・機能において大幅に進化を遂げています。

　気になるオーストラリア仕様と日本仕様との違いは、まずパワートレインにあります。

　日本仕様は2.7リッターガソリンか2.8リッターディーゼルを搭載していますが、対してオーストラリア仕様には2.8リッターディーゼルに「Vアクティブテクノロジー」と呼ばれるいわゆるマイルドハイブリッドシステムを組み合わせて搭載。

　この48Vのマイルドハイブリッドシステムは、モータージェネレーター、48Vリチウムバッテリー、DC／DCコンバーターで構成され、発進時の加速をアシストするほか、ブレーキエネルギーを効率的に回生することで燃費向上にも寄与するとのこと。

　ボディサイズは全長4920mm×全幅1988mm×全高1860mm、ホイールベース2850mmで、最低地上高225mm。乗車定員は、5人乗りまたは7人乗りです。

　エクステリアデザインは基本的に日本仕様に準じるものですが、一方で日本では限定モデルやオプションに用意された「丸目」の設定がオーストラリアには無く、「角目」のみが組み合わされます。

　そしてグレードは5種類存在しますが、とくに注目したいのが最上級グレードの「カカドゥ」です。

　このカカドゥには、日本仕様には存在しない専用フロントグリルが装着されており、そのデザインは懐かしい先代プラドを彷彿とさせるもの。

　さらに電動リアデフロック、オールテレーンタイヤ、車両を疑似的に透過して後輪付近を表示するバックアンダーフロアビューなどが標準装備されている、豪華なグレードとなっています。

　ちなみに“カカドゥ”というグレード名ですが、これはオーストラリア最大の国立公園の名に由来する名称。

　起伏に満ちた絶壁や巨大な滝、自然豊かな熱帯雨林、そして2万年前に描かれた壁画も存在することから、ユネスコの世界遺産にも登録されています。

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　このように、日本仕様のランドクルーザー250とは一味違うオーストラリアの新型ランドクルーザープラド。

　車両価格は7万2500豪ドルとなっており、日本円に換算して約722万円から。

　発売は2024年第4四半期を予定しています。