凄い顔のトヨタ「ハイエース」発見!? ド派手なエアロ仕様が凄い! 外も中も水色だらけ…な“バニングマシン”とは

かつて「バニング」と呼ばれるカスタム手法が流行していました。最近では見かける機会は減りましたが、トヨタ「ハイエース」ベースの中古車が発見されました。一体どのような車両なのでしょうか。

超レア!全身水色のバニングハイエース

 鮮やかな水色が特徴的なバニング仕様のトヨタ「ハイエース」が中古市場で発見されました。
 
 一体どのような車両なのでしょうか。

トヨタ「ハイエース」をベースにしたバニングカー(画像提供:オート・リバイバル)
トヨタ「ハイエース」をベースにしたバニングカー(画像提供:オート・リバイバル)

 1970年から80年ごろ、「バニング」と呼ばれるカスタム手法が流行していました。

 バニングの発祥は1960年代のアメリカ。西海岸の若者の間で大型バンに対するカスタムとして人気を集め、シボレー「アストロ」やダッジ「トレーズマン」などがベース車両として用いられていました。

 当初のバニングは、バンの居住性向上のために、キャンピングカーに匹敵する内装にしたりと、自分好みの快適空間に仕上げることが目的だったようです。

 やがてバニングの文化は日本にも持ち込まれ、トヨタ「ハイエース」や日産「キャラバン」など、比較的安い商用バンがベース車両として用いられていました。

 日本のバニングは発祥地アメリカと様相が異なり、派手なカラーリングや大型エアロパーツの装着など、いかに豪華な見た目にするかが重視されるようになります。

 一時期隆盛を極めたバニングカーですが、2000年代にはその勢いは衰えていきました。

 原因のひとつに「8ナンバー規制」があります。8ナンバー車とは、パトカーや消防車などの緊急車両やごみ収集車や郵便車など特殊な用途に使用されるクルマのことです。

 8ナンバー車は車体の変更などが可能なため、大型パーツの取り付けなどのカスタムも容易にできましたが、8ナンバーの取得が規制されたために、バニングは衰退していったようです。

 現在ではすっかりレアものとなってしまったバニングカーですが、内外装ともに水色にカラーリングされたバニングカーが中古市場で発見され、注目されています。

 その車両を取り扱っている店舗は、北海道苫小牧市にある「オート・リバイバル」。

 ベース車両は1997年式のハイエースで、走行距離は14.8万kmです。

 駆動方式は2WDで、ミッションはフロア4AT、エンジンはディーゼルとなっています。

 エクステリアはフルエアロが施されており、水色の派手なエアロパーツが豪華な印象を与えています。

 インテリアはキャンピング仕様となっており、シートから天井まで水色に取り替えられています。

 カラーにこだわりが伺える車両ですが、なぜこのようなカスタムが施されたのでしょうか。

 オート・リバイバルの担当者は次のように話しています。

「詳しいことは分かりませんが、製作したオーナーが水色が好きだったのだと思います。

 ただ、維持や修理が難しいために手放してしまったようです」

 当初のオーナーの好みがふんだんに反映された車両になっていましたが、修理に出す際などに工場に取り扱いを拒否されることも多かったようです。
 
 実際、バニング車のデメリットとして、メンテナンスの難しさが指摘されています。

 このクルマのオーナーも、それが理由で手放してしまったと考えられます。

 しかし、購入を検討する問い合わせはそれなりに来ているようです。問い合わせをした人たちはこの車両のどのポイントに惹かれたのでしょうか。

 前出の担当者は次のように話しています。

「バニングカーに乗る人の多くは天井の高いハイルーフを選びますが、この車両はそれに逆行して天井の低いロールーフ仕様になっています。

 そのため、一部マニアの方から問い合わせはいただいております」

※ ※ ※

 今回のバニングハイエースは、中古車サイトに車両本体価格75万円、支払い総額90万円で掲載されています。

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